白夜

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『しめたっ!』

私は身体を起こして動ける様にして竹谷の処に向かって剣が振り下ろされるのを防ぎ

更に相手に刀を刺してその場から距離をとる

更に更に狼さんの傷口を見て傷が浅い処で応急処置でしかないが、

青石を近づけて傷口に当てると徐々に傷が治っていった



「助かった、ありがとう」

『此方こそ。それよりも一刻も早く竹谷を!』

「任せろ、出るぞ!」

『応!!』


その場を一瞬で飛び去って私と竹谷と狼さんは川の方で一休憩する事になった




『はぁ、はぁ、はぁ・・・』

竹谷「はっ、俺は・・・」

『気が付きました?急に倒れたので狼さんに背負ってもらって此処まで連れて来たんです』

竹谷「そうか・・・ありがとうな、すまんな俺が居たのに、何もできずに」

『いいえ、竹谷先輩が居てくれたおかげで助かりました!』


赤色を見ても、狂いはしなかった

不思議で仕方がなかったが、それ以上はお互い追求せずに今日の授業は終わった



勘「たーけーやああああ」

竹谷「おほー勘ちゃん!大丈夫だった?」


大丈夫!と声が聞こえてほっと安心する竹谷

私は井戸の方に向かって歩いた


竹谷達に知られたくない事もあったので、先に風呂に行くと言っておいたのだ



『はぁーにしても血生臭いものは自分の物じゃないと嫌になるねー斬るのって怖いわー』

狼さんは一時的に離席していて、私は独りで手を洗っていた

『にしても竹谷に傷が無くて良かった・・・あの時はどうなるかと思ったわ』


「どんなとき?」

『そりゃあいきなり盗賊か忍者か分かんない奴らが現れて・・・って!?』

竹谷「おう、そいつらってどんなやつだったっけ?俺記憶飛んでいてさー出来れば詳しく聴きたかったんだけど」

『あ、そ、そうですか、いきなり私を連れ去ろうとして竹谷先輩を傷付けて逃げようとしたので、私思いっ切り体術かまして

竹谷先輩を狼さんの上に乗せて川の土手まで走ったんです!』


勘「その足の傷で?」

『え?・・・・あ、これは』

三郎「やっぱりな、私の考えていた通りじゃないか、竹谷と雷蔵はちょっと甘いんだよ」

いきなり五年がわらわら集まりだして私は何をしたのかと不安がよぎる


竹谷「すまん、今日の実習はお前が何者なのかを調べる為の物であったんだ・・・」

『え?・・・じゃあ、あの忍者ってもしかして・・・・・』

仙蔵「そう、私達だ。」

小「因みに、お前をとらえたのは私だ。演技をしたが爪が甘かったな」


上から横からと六年生が全員そろい、足元がふらつく

私は狼さんの命が気になり行った処を見るとそこには



『狼さっ・・・何をした?伊作、』

伊「おお、本性あらわした?大丈夫眠ってるだけさ・・・君の行動を今迄全て見ていたよ。さて、何から話してもらおうかね?」

『狼さんをはなせええええええええ』


私はクナイを持って伊作に向かうと目の前に文次郎と留三郎が私の両腕をつかんだ


『離せ!止めろ!』

仙「伊作、いっその事その狼を殺してしまえばいいのではないか?」

竹谷「立花先輩幾らなんでもそれは、」

仙「そうもしないとまた私達は記憶を飛ばされるのだぞ!?いいのか!?」


『・・・・え?なんで?』

文「あの後、お前が記憶を消した数日後にいきなり記憶が戻ってきてな、今回の事もこちらで仕組んだまでだ」

留「泳がせて置いて正解だったな」

『え?え?皆、嘘なの?え?狼さん?狼さん!!!!』

私の目の前でまた一つの命が散るのかと想うと気が気でなくて

もう目の前が涙で埋め尽くされて下に涙が落ちていった

頭巾もとっていたのでぐしゃぐしゃの顔がさらけ出されてる



でも、それよりも想いを込めてこの場所を止めようと願いを込める

だが、何も反応しない



それも手を当てていないので願いも力も使えないのだ

目の前に仙蔵が刀を出して眠っている狼の前に持っていく



仙蔵「さて、ここで取引だ。今なら全てを話せば狼は殺さずに放そう」

『・・誰が、こういう状況でそれを鵜呑み出来ると??離せ、殺してやる、赤い血で、染めてやる』

小平太「仙蔵、不味い」

仙蔵「何がだ?」

小平太「都佑の様子が、」


長次「留三郎、文次郎!手を離せ!!」



いきなりの長次の大声に怯んだ2人は手を離し私はそのまま地面に倒れたと思いきや身体が軽くなる それと同時に狼の元に走ると仙蔵と久々知が私を止める



『とめるなあああ!どけえええええええ』


クナイを大きく降りまわして私はそのまま久々知と仙蔵の腕を血の色に変えた

それと同時に戦の時の気持ちが思い出される


一瞬大切な仲間と思って必死になって助けた人間が、

全員グルだと思った時、だった。









私は狼さんの前で倒れる様に崩れ落ち、涙を流した


ごめんなさいと言い続けて、私はクナイで腹を刺した

誰もが驚いた行動で、伊作が必死に止血をしてくれている

私の意識は朦朧として、ただ狼の毛並みを一撫でして意識が飛んだ
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