白夜

赤い血を求めて私はそれからゼロスと考えた。

彼らの血をある程度見せたら多少は何人かは私を殺しに来る。

ソレに本気が見えたら私はそのまま死んでもいいだろうと。

それにゼロスは何も言わなかった・・・と言うか言えなかったのだろう。

彼は何処かに消えて、そのまま戻ってこなかった・・・




『ゼロス・・・・君は何がしたいのだ？魔族であろう者が、人に恋などするものではない・・・ましてや気分の良い感情を

君に持ってみろ・・・君は死ぬぞ？あんなもの毒以上に君に害のあるものはないではないのだろうか？』



だから私は、君に愛情なんて見せなかった。

だから私は、普段通りの自分を演じてみた。

なのに貴方は、







『天女様、天に帰ってもらいましょう。』



＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋



文「・・・どういうことだ？」


時は半月、私の片目は面倒なので目の上に布を被せて閉じていた

天女の近くに行くと、護っていますと言わんばかりに矛先を此方に向けた。


小平太「まさかお前が来るとはな・・・」

『私だけだろうか？』

仙蔵「な・・・んだと？一体、何処から、」

『天女様が憎くて仕方がない灯を集めてきました。さぁ、天女様、帰る日ですよ。お時間が来ました。』


私はそう言って天女の腕を掴んで外に引っ張り出そうとする

すると留三郎が私の腕をその場で切った

それに天女が本気で血を引いて叫んだ



『あららー痛いねー。ゼロス―』

ゼロス「貴方って人は・・・魔族として生まれ変わった方が良いのでは？」

『つべこべ言わずにリカバリー！』

ゼロス「僕はあまり得意ではないのですが・・・仕方ありませんねー。」


そう言いながら私とゼロスで回復魔法を使い、一瞬で腕が切り離された場所に腕を引っ付けて処置をした。

それに上級生も驚いて何も言えない。


竹谷「化け物・・・」


『何とでもいえ。貴様が想っていたのは私であって私ではなかったと言う事だ。ま、もう彼氏などと言う輩なんて要らないし

面倒な事この上ないがな。・・・あー気分変わってきたー。ゼロスーこれ負の感情貰いたいならこの中で誰か殺そうよー。』


ゼロス「貴方、先刻の事を破るつもりですか？」

『だってーこいつらの目やる気ないんだものー。ちょっとは殺す気になるでしょ？誰がいいかな？

雷蔵辺りだったら鉢屋も長次辺りも怒るしー。これ滝を殺した方が一番楽かもねー！』




そう言いながら私は雷蔵ではなく滝を連れてゼロスの元に帰る

それに小平太が動こうとしたので私は一瞬で彼の左頬に傷を入れた


『君が動いても、天女は守れないんだけどー？何処に行こうとしていたの？逃げようとした？ざんねーん。君らは此処から逃げる事は許されていない。』


ゼロス「都佑さーん！この子どうします？物凄く美味しいですよー！」

『待ってよー私も味わいたいー！！もう次行くとしたら真面目に君んとこに戻ろうかしら？ゼラス様元気？』

ゼロス「相変わらずあなたも悪い人ですねーｗｗｗ」

『えへへー褒めても何も出ないよー！』

滝「私はどうなってもかまわないが、天女様に傷一つ入れるな！！」

その眼は何かに血走っており、私達の事など何も見えていないと悟った私は唾を吐き捨てるように言った



『やーだね。誰があいつみたいな汚い奴を殺さずにいるか。』


そう言って私は彼女の心臓をクナイで突き刺した

赤い血が私の目の前に飛び交い、頬にも付く


それに叫び狂う人間や色々居たが、私は其処から記憶が消えた。
PREV NEXT