溶けて流れて絡んでしまえ

「「はぁああああ!?」」

そう時間は少々経ったが
全員の声がはもった


銀「え!?俺主人公なの!?」

『私が立ち直った時に観た映画では銀さん主人公だったよ?
いやぁ!イケメン?って思って観てたら思いの外ハマってね!
転生して記憶戻った時に思いっきり意識しちゃってさぁ
殴ってごめんね!予想以上にかっこよく見えた!!』

沖田「嗚呼、顔が真っ赤で熱かと思っていやしたが
アレは単に”好きなキャラに会えた喜びからの動揺”って事でしたかぃ」

そういうこと


近藤「ん!?ちょっと待てよ?じゃあ今さっきの儀式って何だ?」

柏木「…言って無かったのか?お前さん!」

『あり?私てっきり柏木さんが言ってると思って、たーー』


背後から急に殺気を感じ身体を曲げて地面から後ろに飛び
土方の前に膝を立てて腰を下げて肩をなるべく下げる

『薄狼は朝狼と夜狼二つの力を持つ異例の存在種族であり
二つの力を使いこなす身体をつくる時間の前の状態
前世の記憶と身体を受け継ぐか、今世のみを受け継ぐのか
その死合は”審判”別名』

”醒めない悪夢の様な甘美”

新八「夢?」

神楽「前にマミーから聞いた事アルネ。
地球にはとんでもない種族が住み着いているって
・・都佑だったのかヨ。」

そう少々焦った震える声で話す神楽に
新八は動揺した
何故彼女が焦っているのか


『神楽ちゃんが焦ってるのも無理ないよ?
だって朝狼が絶滅しかけたのは
夜兎の種族によってなのだから』

土方「…は?」

記述には一度朝狼と夜狼のバランスが
酷く崩れた時があった
その時には薄狼は居らず、どうにか
彼らの種族を保とうと、当時は
朝狼も夜狼も団結していた

その元凶は死んだ奴を蘇生させる為だけに
手を出した一部の夜兎だった

まぁ別に私は全く問題ないんだけどね。
そういって軽く胡坐をかきはじめた私に
周りの空気が一変した

神楽「え?何で?都佑は恨まないのカ!?」

『寧ろこっちが何でだよ。
そもそも私は君らの事を知っているし?
夜兎だろうが何だろうが別にうち(狼族)の事なんて
どうでも良いんだけどね!だって君らの手で
私達は産まれたから』


夜兎のおかげで、私達(薄狼)は産まれた。
世界を滅ぼせてしまう、種族が。
その現実は、14である神楽には重いかもしれない。

それでも言って居なければ
彼女の心はこの先生きてないだろう
酷い事だろうと感じた者は私の名前を呼ぶ

顔を観たのだろうか?
何も言わなくなった


私は今、どんな顔をしているのだろう。


柏木「都佑はお前さんらを護る為に此処に呼んだんじゃよ。」

山崎「護る?え?何で…」

土方「大方、俺達が後でグチグチ言わねぇ様にって処だろ?」

まぁそれもあるけど…
一番は、そっちじゃない事に
私の心は、揺らいだ


柏木「夜兎がどうのこうのはもう過ぎた事。
都佑ちゃんが産まれてしまったのは
その子が望んだ事じゃ」

『うん。だから神楽ちゃん、そんな顔しないで。』

笑って?

そう都佑は言って、笑った。
嬉しそうに、悲しそうに。