どうも、皆様こんにちは、都佑です。
この度私羽黒未夜こと岡本都佑は
土方「おはよう、都佑」
副長である土方十四郎さんとお付き合い始めました
お付き合い?
…って、
『いやいやいやいや!?夢ですよね!?
誰か夢って言ってよ!心臓が幾らあっても
足りんわ馬鹿っ!!』
薄狼としても人間としても成人したと分かったのか
此間色々と終わった後に告白されてそのままOKしてしまった。
うう、嬉しかったんや、すまん全国の土方ファンさん。
土方さんが良ければ良いと思ってOKしたんや
そしたらどんな顔したと思いますか?
少し目を見開いた後「宜しくな」と笑ったんですよ?
え?笑った?え?笑ったの?うん。
私もちょっと動揺がその日から全く収まらないんですわ。
笑った笑顔がなんか凄く嬉しそうで安心した顔だったので
ちょっとこれはとんでもない事OKしてしまったかと思ったよ。
然も私、土方さんだけでなく意識した男性には
とってもとっても臆病になってしまうのだ…
手を繋ぐ処か近くに居るのも心臓が苦しくなるし
顔に熱が直ぐ上がってしまう為
視線を泳がせて(特に意識してしまう時は)
なんとかしているのだが、私の彼はそれを
お見通しなのか、真顔で覗き込んでくる
困って眉をハの字にしてるとニヤッとした顔で
えらく満足そうに頭を撫でてくれる
頭を撫でてくれるのは嬉しいので、どうしても
嬉しくなった声が漏れてしまう
まぁその声で彼も嬉しそうに笑ってくれるので
私はその笑顔で笑い返すのだが
『(近くに居るだけで意識して
心臓が苦しいなんて何処の
箱入り娘ですかコノヤロー/////!!)』
前世の恋愛事情とはまた違うんですよパターンが。
だから前世の情報が全く使えなくて
只今何かの後ろに隠れて居ないと落ち着かないという
神楽「何で私の後ろに隠れてるネ」
『もう本当に無理…神楽ちゃん私どうしよぉおお』
軽く半泣きの私に神楽は落ち着くネと声をかけてくれた
嗚呼、流石神楽ちゃん。私ほんと貴方についていきたいわ…
女性の隣であればとても安心する為
土方さんとお付き合いし始めたのを知っていた神楽は
昼前に会ってお話をしてくれる
嗚呼もう天使だな神楽ちゃんは。
神楽「意識してマヨラーがニヤついてるのは何か嫌ね」
『うーん…嬉しいような、ちょっと嫌な様な
感じがして私もどうして良いのかわかんねぇ』
神楽「え!?都佑もマヨラーのニヤけは嫌アルカ!?」
そんなに驚きですか。逆に私が驚いたよ。
『喜ぶのは嬉しいけど何だろう…
照れ隠しか知らないけど
何だか殴りたくなるんだよねー』
神楽「そのまま殴れば良いアル
出来ないなら私に任せるヨロシ」
『いやいやいや、出来ないから。
もうちょっと楽になれば良いけど…』
前世からの推しなので正直其処に居るってだけで
お腹いっぱいなんだとか惚れ込みすぎている事が
相手に悟られたくない一心だ。
気を許せば良いんだけど、その気の許し方がイマイチわからないし
そもそも私が土方さんをどう呼んでいいのかわからない。
神楽「マヨラーは良い女見つけたアルネ」
『ん?私?餓鬼でおっちょこちょいで
好奇心の塊でどうしようもねぇ腐った
前世の終わりから産まれた私が?』
神楽「都佑は優しいネ
私並のじゃじゃ馬でも可愛いネ」
うう、照れる話だ…
『まぁ人にはお人好しだとか言われたりするけどね
私は私が好きだし、皆の笑顔が観れたらそれで良いのにね』
彼らは、土方さんはそんな事を望まない
私が幸せそうに笑って居る姿を望んで居る
私が笑って居れば、あの人達も笑ってくれる
だから私は笑う事にしたのだ
無邪気に、押し殺さない様に
神楽「だからマヨラーは幸せ者アル。
都佑みたいな女他に居ないネ。」
『そうかなぁ…居そうだけど?
それに私なんぞ勿体ない位なんだけどなぁ』
神楽「何処にそんな知らない人迄の幸せ願う子が居るネ
自分の幸せも何も望まない都佑はもっと幸せになっても
全く罰当たらないネ。」
そう優しく此方を観てくれる神楽に
私は嬉しくなって微笑んた
ありがとう
そう心から言えた。
真選組の方に来てから三年が経過しそうだった
この状態にたどり着いたのは奇跡以外の何物でもない
…そう、言いたかった。
薄狼の全てを知った今、奇跡は必ず
必然として成り立っている事を心の奥で警告音を鳴らす
これはあるべき姿だと、そして必ず
『(去っていく者だと)』
有頂天だった感情が一気に冷める
薄狼はなるべく別の種族と関わりを持つ事は禁止されている
その為土方さんも例外では無く、本来であれば
私は別れて消えてしまわねばならない人間の位置に居る。
でも、そんな事は出来ない。
出来ないのだ。
好きなのに、傍から離れるなんてそんなの
あの人と同じじゃないか。
神楽「…、都佑?どしたネ?具合悪いネ?」
『…あ、ごめん、考え事してた』
母は、私を愛してくれていた
父は、私を愛してくれていた
私は?私は二人を愛していた?
それは二人の愛と同じ愛の形?
確実な事が知りたい今と
もう知らなくていいと否定する過去に
胸が苦しくなってしまう
この感情は二度と離れる事はない。
それが薄狼としての定めであり
前世で私が望んでしまった唯一の感情である。
このまま土方さんとお付き合いをして
子を宿して家庭を持っても、私はずっと
二人の愛情を求めようとするだろう。
それを土方さんにも押し付けたくなんて無い。
誰にも押し付けたくない。
神楽ちゃんにも、誰にも、私の心だけで良いのに。
『皆、優しいね』
私の傷を、癒そうとしているのだから。
何度でも蘇る深い傷を
それに神楽は当たり前ネと胴を動かしながら答えた
神楽「だって都佑は友達ネ!
新八や銀ちゃん達も皆都佑の味方ネ!」
『そう…だったら、良いな。』
神楽「絶対そうネ!」
でもね神楽ちゃん。
私知ってるの、絶対って無いって。
私何度でも知ってるの
何度も経験したの
手を伸ばして掴める者程
残酷な色を知っている
掴んだ者は色を失うの
『…そうね。』
貴方も私を見捨てる”人間”なのにね。
+++
どうしても私の心は暗い感情から離れないらしい
どんだけ寂しがりや何ですか?コノヤロー
そう自分に言い聞かせていると目の前から銀さんに出くわした
銀「あ?何してんだ?」
『いやいやいや、こっちのセリフだよコノヤロー』
銀「ついさっきうちの神楽が通ったけど、何かあったのか?」
むぅ、流石銀さん。察しが速いです。
『土方さんに告白されて付き合ってるんだけど、
私なんぞで良いのだろうかあの野郎は
って話をしてました。』
そう率直に言うと銀さんが足を踏み外して大きくずっこけました
え?皆本当に何でそんな驚くの?え?なんで?
銀「え?っつーかお前ら付き合ってんの?」
あ、知らない人だったのか銀さんは。
あれから色々とありまして、私何故か
土方さんに目付けられて(前々からですけど)
付き合い始めたんですよ(良いんだけどね)
場所が場所だけに、余り話しにくい内容になってしまった為
此処はと銀さんが場所を変えてくれました。
…万事屋に入ってるのはもうちょっと気にしない方向で行けばいいかな?
ソファーに腰かけると直ぐに定春が隣に座ってくれた
うーん。可愛い、可愛いな定春。
銀「で?何々?何処まで言ったの?アレやった?」
『アレって…っ////っす、るわけないじゃん馬鹿!!』
銀さんが分かりやすい様に指を輪にし
もう片方の指で下からブスリとする
ってか銀さん、そのやり方ちょっと違うくね?
それアッチの人のお欠の穴じゃね?
そう私が百面相をしていると銀さんが顎に手をついて
社長席で「ふーん」と言った顔をしていた
銀「へー?悩んでそうな感じしないけどな?」
『悩みって程なのかどうか分からないし…
寧ろ悩みが無いのが悩みだよこの身体が』
前世の身体も入り記憶も全て引き継いだ
薄狼どころか狼族での前代未聞の位置に居る状態の私に
普通の女の子としての生活なんて送るには
ちょっとまずい気がしなくもない。
それもひっくるめて彼が良いと言ってくれたのが
いやもう本当に言わされていないかなぁと。
神楽ちゃんに相談すると「寧ろマヨラーには勿体ないネ」
なんて言われた事も銀さんに話すと
神楽ちゃんと同じ様な言葉を返した
銀「流石神楽分かってるじゃねぇーか
あんの大串君の何処が良いのか…」
『うーん確かに言われてみれば…おっと』
銀「?」
頭の中に「かっこいい」だの「煙草吸う姿結構好き」だの
色々出て来た事に驚き顔を手で隠したのだが
熱が下がりそうにないので定春の背中にうずくまった
『…無理です言えません』
銀「べた惚れじゃねぇかよ…」
分かってくれますか銀時さんよ…
『こんな事言ったら確実に相手の思う壺だよ銀さんや
土方さんの笑顔見たら時々サブイボ立ったりすんだよ』
銀「よーし!惚れた弱みの話じゃねぇ事は分かった。
うん、それ以上言うな。」
そう何故か動揺する銀さんに少々疑問を抱く
何か隠しているな?うん?まぁ…良くないけど
良いとします…か。
区切りもつけず微妙な空気になった事に
銀時は不味いぞーと内心考えていた
あの冷めていた彼女は見違える様な姿になり
可愛らしい少女の様な一回りも違う形となって
マヨラーである土方の隣に居ると言うのだ
この報告が江戸中に広まった時には一体彼女は
どんな反応をしてしまうのだろうか?
グチグチと冷たい口や目で見なくなった事で
更に男性陣を引き付ける様な姿に
少々土方の方に同情を抱く
銀「(十分良い子なんだよなぁこいつは…
ったく愛されてやがるなー)」
土方の隣で笑う彼女を思い浮かべ
眉間に皺が寄る銀時
目が合えば直ぐに喧嘩になる事を
彼女も知っているのか、会う時は
必ず土方の目を盗んでやって来る
今回もそうだ。
因みに土方本人が隣に居ると絶対と言っても良い位避ける
面白い処がその土方の隣に居て銀時を観た瞬間固まるのだ
カチンと氷の様に一瞬固まる
勿論土方はそれをみて様子がおかしい事に気付く
まぁ後は都佑が上手く(いってはいないが)
銀時に見つからない様に土方をどこかに連れて行く
銀「(自分なんか、なんて思わなくても
十分綺麗な奴なんだよなー心がウソつかねぇっつーか)」
定春と遊んでいる都佑は無邪気だ
コロコロと顔を変えて抱き着いて遊んでいる
前の羽黒未夜だった頃の彼女はとても冷たかったが
それでも心の暖かさは変わらなかった
今思えばあの頃はかなり無理をしていた事に気付く
こんなにも無邪気に純粋に物事を観れる彼女が
何故あんなにも絶望し目の色を暗くして
血に染まっていたのか、理解が出来ない
銀「(まぁ今幸せならそれで良い…か。)」
時々銀時と一緒にお茶をする位の仲だ
然し都佑は土方の恋人でもあるので
どうしても誘いにくい事も出て来た
それは都佑も感じていたらしく
しょげた顔で銀時に相談を持ち掛けてきた
『あのね?銀さん…その』
銀「ん?前に言ってくれた銀ちゃんでいいよ。で?どした?」
『ぎぎぎぎ』
銀「あー…やっぱ普通で良いわ」
動揺し過ぎる彼女に少々悪戯心が擽られる
然しこれでおちょくれば恐らく彼女がいつか
土方に話してそのまま切腹しに殴りに来る未来が
見えて仕方がなかったので…止めた
と言うか来る、絶対来る。
そう寧ろ別の意味を想像してゾッとしている銀時に
都佑が照れくさそうについ先ほどの会話を持ち掛けて来た
『こ、今度…一緒に甘い物食べに行きたいな?』
銀「…浮気?」
『ちげぇえええええ!!!…けど、うーん。
土方さん傷付くのは嫌だけど』
あの人マヨネーズつけるから。
そう言う都佑に銀時は生返事を返した
確かに何でもかんでも目の前でやられると
流石に腹も立つ…のだが彼女はそうではなく
「匂いが気になる」とのこと
折角甘い物を食べているのに
マヨネーズの匂いに食欲が失せるそうだ
…それを本人の前で言えばかなり傷付きそうで
またそのことにも悩んでいた
銀「それは万事屋としての依頼?」
『え!?いやでもなんでもかんでも
仕事にさせるのはそれはそれで
申し訳ねぇっつーか』
銀「んな心配すんな。寧ろ此間言ったろ?
スイーツ巡りなら是非ってな?」
そう銀時は席を立ち都佑の前に座り
神楽を撫でる様に頭を優しく撫でると
都佑は嬉しそうに笑い優しい声で
喜びの声をあげた
こんな愛想笑いを作って生きていたと聞いた時にはゾッとしたが
今はそんな作った笑顔すら思い出せない銀時に
定春は二人の和んだ空気に「わふっ」と鼻息で
幸せを噛みしめた声を出した
『んー寧ろデートみたいな感じにしなけりゃ良いんだよね?
甘味好きのひとなら私何人か知っているよ?』
銀「え?マジで?コンパみたいな事すんの?」
『コンパしたら私土方さんに殺されるわ馬鹿』
と言うか前の世界に居た私に殺されるわ馬鹿
そう自身の心の中で鋭いツッコミを入れた
嗚呼、何か痛い話になってきた…
いや、付き合う時点で痛い話かもしれない。
薄狼よ、何でもっと他の育成方法を取らなかった
そう心の中で深く感じた
銀「そういや都佑ちゃんってあれか?
前の記憶があるんだろ?そん時の事考えてるから
恥ずかしいって気持ちが出るんじゃね?」
いやそれを言ったら本末転倒です銀さんや。
その気持ち無くしたら私多分土方さんの事
好きじゃないと思う…あの腐れマヨラーめ。
そう何故かよくわからない方向にまた向かっているのに
気付いた私は直ぐに首を横に振って否定する
『まぁそれ言ったら銀さん達と話すのも
ちょっと緊張したりするんだけどねぇー』
銀「…マジで?」
『結構マジな話』
そりゃあファンですから。
都佑が土方さんとお付き合いし始めた頃