深く繋がった存在





『ううううコルンの馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿あああああ』
「だからすいませんって謝ってるではないですか。」
「何をさわいでっ」
『いいいいいやあああああみないでえええええええ』
「目を其処迄押し付けたら見れるものも見えませんって…。」

そうため息を吐くコルンに、部屋に入って来たサワアの目を
無理やり手で塞いでみない様に押し付けて飛び込んだのに、
後ろに下がりつつも受け止める彼にはため息交じりにすいませんと謝った。

「ほぉ?これはまた…」
『あう、さ、さわあ〜〜はっ、はなし、て?』
「嫌ですよ♡このままでお願いします♡」

そりゃあもう嬉しそうににっっっこりと微笑んで答えるサワアに
メルは首を横に全力で振りまくる。
両手首を掴んで笑うサワアに、メルは半泣きである。

こっちを見ても、何も出来ないというもの。
いやまさか本当に出来るとは思いもしなかったが。

「これまたコルンさんの気が充満しているから
何事かと思ってきてみれば、そういうことでしたか。」
「待って下さい、何処からしてます?」
「家に入ってからくらいですし、
トンネル入ってから気付く子は気付くくらいですよ。」

充満と言っても範囲は狭いので。
そう言う彼に、コルンは内心ほっとした。
これで外までと言ったら色々示しがつかなくて困る。

「それにしても…随分とお楽しみだったのですねえ?」
『ひう♡あ、ああ♡さわ、さわあ♡』
「ええ、此処にいますよ?エフェメラル。」
『っ〜〜〜〜!!!』
「おや。もう軽くいっちゃいました?」

えっちになりましたねえ?

そう耳元で言われて軽く腕を掴んで身体に摺り寄せる。
きゅうきゅうと甘えた声を出して困るメルに、
目を丸めたサワアがクスリと笑って見せた。

「…本当にこういうのは言うべきではないと
重々承知しているのですが、お兄様。
この方に一体どういう調教をなさったのですか。」
「おや、それ程のことはしていませんよ?
ちょっと誘導して差し上げただけですので。」
『〜〜〜っふ♡ああ♡さわあ♡らめ♡
こるんいるからあ♡ああ♡ああ♡』
「先程までしていたのに元気ですねえ?」

中もそのままではないですか。
そう言う彼に、出さないでとメルが止める。

「何故?そのままだと余り宜しくないとお聞きしておりますが…」
『え?だっ、だって、こるんの印なくなっちゃうから。
折角頑張ったのに、あんまりやっちゃうとかわいそあっ♡♡♡♡』
「嗚呼そう言う事ですか…それならその分だけ
してやればいいというものです。」
「鬼ですか。貴方。」

本当にこの人は自分の兄なのだろうか。
それくらいには酷いことをしている気がしなくもない。
腕一つでよがっているこの子もこの子ではあるのだが…。

「でも可愛らしかったでしょう?」
「…それは否定できませんね。すいません、相談もせずに。」
「構いませんよ。どうせこうなるのも予想していましたし。
いやそれにしても偉く力を吸収し続けてますねえ?何か言いました?」
「それが何にも言っていないんですよ。お兄様が教えたのでは?」
「いいえ。気の扱い方は強いて教えているとすれば
ルトラール様か、お父様辺りかと。」

彼女の気は取り扱いが非常に難しいと聞く。
自分達が軽く気を渡すだけで扱えるものではないというのは
前に華樹神官として見習いで指導を受けていた時に聞いた話だった。

「この子は特に天使の血も引き継いでいるので
まだ幾分かマシだそうですが、
本来我々天使の気を引き継いで尚且つ華の力に変換するならば
一度気を綺麗に浄化させ、力の入れ方を
書き換えてからではないと扱えないと聞きましたので。」
「…それを何も教えて貰わずにやっていると?」
「この感じだとそうでしょうね。
無意識下で出来る様にこの子自らが叩き込んでいるのでしょう。」

そうでなければこれ程の濃い気を
徐々に吸い取っている訳ありませんし。

そりゃあ、そう、でしょうが…。

「にしても貴方ともあろうお方が、本当に狂いました?」
「…否定出来そうにないのが怖いですが。
先程メル様から少々困ったお話をお聞きしましてね。」
「なんです?貴方まだ隠し事をしているんですか。」
『ふっ、な、べつにそういうわけじゃ』
「この地帯を作るに至って華の気を使い続けているそうです。」

そう言ったコルンにぴたりとサワアの身体が止まる。
あれ?と言ったメルの身体をがしりと掴み、
そのままベットに叩きつけるサワアに
メルだけでなくコルンも固まった。

『あれ?あえ?さ、さわ?』
「コルンさん。それで?」
「え?あ、ああ…気を使い続けている為、
水面ギリギリのラインで常時稼働しているので
その分華樹が全く育たないと聞きまして。
ならば気を少し多めに与えて差し上げれば
その分華樹も育つのではという話をしましてね。」
「嗚呼それで此処まで濃い気を渡したということですか。」
「あのー、お兄様。生きてらっしゃいます?」
「死んではないですよ。顔は凄いですが。」

先程責めに責められた場所を
小刻みに指でつついてやるサワアに
メルが反射的に身体が動いて
快楽に引きずり降ろされ続けて声すら出さなくなった。

ぐったりとしているはずなのに、
不定期に身体がびくびくと反応するのは
ただの反射的なものだろう。

「安心なさい。確かに私との相性は良いでしょうし、
刷り込まれているのは分かっていますが
コルンさんのは話が別ですからね。
ついでなので覚えて下さい。」
「あの…今何をなさっておいでで?」
「こうやって膣の中に刷り込ませた方が
吸収が早いらしいですよ。」

前にルメリア様が仰っていたのを想い出しまして。
嗚呼直接聞いたとかそういうのではないですから。

そう弁明するサワアに、はあと腰元を軽く
上に上げてかき混ぜるサワアの隣に座って彼女の姿を見守るコルン。
額の上で腕を何かで防ぐように横にしているのが徐々に上に上がっていく。

もうやめてと悲鳴を上げることすら出来ない彼女に
これはまた怒られるなと覚悟をするしかなかった。
彼女の機嫌が宜しくないと割とこの家というか
この場所一体にこっちもダメージが来るのだ。

気が全身に棘の様に刺して痛みを生じるのは流石に聞いてなかったが。

「貴方の場合は金色ですか。」
「前に印しをつけたのですか?」
「ええ。大昔の話ですがね。私の場合は紫色でしたが。」

その時のは身体も変わっているし、恐らく魂に刻まれているのでしょう。
そう言いつつも、昔の様にと手付きがまぁなめらかも滑らかで。

膣に指の腹で撫でるように、練り込ませるように擦ってやるサワアに
メルの身体が跳ねて扱いにくいとため息を吐いて困る。

「此処まで感度が良いはずなかったんですがねぇ〜。
すいません、身体を抑えてもらっても?」
「別に構いませんが…これ、我々殺されませんかね。」
「多少は覚悟して置いて下さい。
遅かれ早かれこういうことはしなければいけませんでしたし。」

それが今になっただけですよ。

そう練り込ませて言う彼に、メルが首を全力で横に振る。
気を使って攻撃を仕掛けてくるのを同じ様に削ぎ落して消し去った。

「その程度しか出せない、いやしたくないならしないで下さい。
私だって人の気を使って練り込ませるとかしたくないんですから。」
「すいません」
「別に怒っていませんし構いませんよ。このやり方は少々難がありますからね。」

貴方とて10回も20回もこの子に与えるなんてしたくないでしょう?
うっそれは…そうですが。

「ですがやり方を教えて頂ければしますよ?流石に其処迄やらせる訳にも…」
「…いえ、一度やっているところを見て頂ければそれで構いません。」

膣の中に注ぎ切って暫くしてからして下さいね。
そうしないと満たされた判定に入らずに気に変わらないので。
分かりました。そういう声が遠くからしているが、全く話が通らない。

いや、この感覚なんだと思っていると、声が降りかかってきた。

「メル?メル聞こえてますよね?意識飛ばさないで下さいね。
貴方は意識がある時ではないと気の組み換えが効かないので。」
『っ』
「あとでたんと甘やかすので今は耐えて下さい。
暴れてもコルンさんが防いでくれますし、
無理ならウイスさんかマルカリータさん
辺りを巻き込みますので。」

流石にそれはやだ!!!!
でしたら我慢してください。

『や、だとし、ても、からだが、
かってに、うごくんだってば…!!!』
「まぁ反射的なものですし…。
まぁ、勉強ということで、呼び出しますか。」

まって?????????


本当に待って?と言うメルに、
問答無用ですよとサワアが答える。

「ある意味儀式みたいなものです。
覚悟を決めて許して差し上げて下さい。」
『や、でも』
「寧ろコルンさん以外に誰かいるのですか?
それは我々が知る者です?」

まさか下界の人間だとか言い出すのではないでしょうね?

そういうサワアに、とんでもない気を察して
メルは首をぶんぶんと横に振った。

なら構いませんと鎮まったその気に、
パンドラの箱を思いついて心の自分をぶん殴った。

暫くすると、本当にノックがして
どうぞとサワアが声を掛けた。

「失礼しますですますわ…お兄様??????」
「何をなされて?」
「ちょっとした儀式ですよ。すいません
お二人共お忙しいでしょうが、少々手伝って下さい。」

本当に来た、ねえ本当に、きちゃった!!!!

そう叫ぶメルに、胸元を隠しているだけでも
ありがたいと思いなさいとサワアが答える。

「マルカリータさんはメルさんの頭の方に。
コルンさんとウイスさんは彼女の左右で
身体を兎に角抑えて下さい。」

「…わかりました。
すいませんメルさん、失礼しますねえ。」

『失礼しなくていいです!!
おかえりください!!!!』

「駄目ですよ。貴方全力で今から
暴れる気配しかしないので。」

『そりゃするが!?!?!?
羞恥ものだよ!??!!!?』

というかこの方法私全くしらないんだが!!!
そう言うメルに、そりゃそうですよとサワアが答える。

「その記憶は私が持っているので。
貴方が知らないのも当たり前です。」
『は?!?!?!!??なんで?!?!?!?!』

「だって貴方に渡すと明らか隠して
一人になりかねませんでしたので。
先に自分へ刷り込ませていたんですよ。
正直思い出した時は羞恥心で死にかけましたが。」


まぁ今からしますし。

しますしじゃないが?!?!?!?!


嗚呼でもこれあれか。
そうか、儀式。うんそうだ。


『そう儀式なんだよね?サワア?』
「そうですよ。儀式です。」
『あ〜〜〜分かったアレだ、これあれだ。
生理痛酷すぎてとりあえず産婦人科行って診察受けたら
寝台の上に寝転がって股かっぴらいた時に
おじいちゃん先生の声が聞こえてきた奴と同じやつだ。』
「そんなことされていたんですか????」


だって生理痛痛いんだよ舐めんなよ。


『分かった感覚分かった。
もう大丈夫多分大丈夫じゃないけど大丈夫。』

「まぁ、大丈夫なら良いですが、
しっっかり耐えて下さいね?」
『待って何するつもり。』
「言ったら消えるでしょうし、言いませんよ。というか」
『〜〜っ!!!』
「こんなにとろとろになってる状態で
貴方が正気で居られるとは思いませんので。」

急に始めたサワアに、軽く起き上がっていた身体を
ぶんとベットに叩きつける様に振り落とす。

力が抜けると言うよりかは、
その違和感を逃がす為に動いたのが
後ろだったというべきだろう。

倒れた所にはお姉さんすわりをしていた
マルカリータの顔が見えた。

ニコリと微笑んだ彼女に笑って居ると、
秘部の感覚に背筋がゾクリと反応した。


「諦めなさい。貴方が人間に戻るなんて
もう無理に等しい状態ですからね。」
『っふ、な、にをいっれ』
「この場所で我々の力が抑制されているのは
貴方が我々の誰かが華の力を持った時に
生き残れる様にしているから。」

違わないですよね?

そう言うサワアの目に、メルはギッと睨み付ける。
威勢がいいことでと丸い目がじろりと見つめてくる間に
火花がみえなくもない。

「水面に一滴を垂らしながら波紋を広げさせる様に
広範囲への気の落とし方。
花は根を張って栄養を取り続けますから、
仕組み的には至って簡単。」

見えない範囲に根を張り巡らせ
その範囲のみだけで気を使って攻撃や回復等
如何様にも出来るようにする。

「そう例えば、こんなふうに。」

私の身体を背後から攻撃できるとかね。

サワアの背中から時空の様なゆがみを切って
攻撃してきた蔦を軽く杖を使ってかき消す。

片手で下から上に振り上げて切ったのも良かったが、
その攻撃を仕掛けたメルの意識も凄いというもの。

既に何度も快楽に溺れて息など出来ないはずなのに、
こうやって意識を戻しては力を使って
攻撃することが出来るとは。

「精神面は鍛えているだけありますね。」
『仮にそれが本当だとして、どうするつもり。』
「今から貴方を一度人間から切り離します。
綺麗に包み隠さない裸の状態にしてから
コルンさんの気を注ぎ込みますので。」
『っ!?!?!?!』

「安心なさい。此処には
曲がりなりにも天使が4人います。
精神が崩壊してもすぐに戻せますし、
最悪貴方専用の時間を巻き戻すやり方だって
教えて貰っていますので。」

「っ華樹神対策も万全、ということですか。」
「抜かりなさ過ぎて末恐ろしいですますわよ、お兄様……。」
「ふふ、お褒め頂きありがとうございます。」

いやほめとらん。ほめとらん。
そう言い切るメルに、いえいえとサワアが答える。
ぐちゅぐちゅといやらしい音を立てても聞く耳を持たない様にするメルに、
力が入っていますよーとサワアが呑気な声を出す。

あっまって、イラってくるほんとイラつくことする。

私がどういう気持ちで耐え忍んでいるのかこいつら本当に分かってない。
特にこのど真ん中でいじくり倒してるこいつ本当にヤダ。

確かに好きだしずっと一緒に居たいとは思う。
でもそれはあくまでも距離を置いた状態の線越えなんてない状態。
仮に越えてきたとしても、直ぐに距離を置けるように。

そして彼等が耐えられるようにするだけ。


「我々が天使の道から万が一振り落とされたとしても
命綱になるような場所を作り上げなくたって大丈夫ですのに。」
「それがこの場所だと?」
「ええ。この場をきちんと理解出来るのは
華の力に触れたことのある方達のみでしょうね。
私ですら思いつくのに時間がかかったというものです。」

そりゃあこんだけ人を迎え入れたらそれ程貴方に負荷がかかるというもの。
もう一人も入れられないようにした方が本来は成長が良くなるだろうが、
そんなことこっちとて出来る訳が無くなって来たというもので。

「貴方達も分かっているでしょうが、
この場所はある意味隔離シェルターの様な仕組みです。
この子が枠を開けない限りは時空の歪みへと落させるでしょう。」

それも、全く同じの様な形にして。
誰も気づかないくらいに綺麗な形の時空へと飛ばして消滅させる。
永遠に気付いた時、その身が滅ぶように設定を組み込んで。

そういうサワアに、そんなことをとウイスがちらりとメルを見る。
メルは睨んだりサワアの指に意識が向いて顔が蕩けたりと忙しない。

「消滅してもすぐに戻れるように。此処はイレギュラーだから、
処罰の判定に等ならない。という理由だけでね。」
「…メル様????」
「まぁそうするならこっちも手を打つというものです。
生憎我々は貴方の倍以上この地で生きていますので。」

貴方と同い年とはいえども、住んだ場所が違うのだ。
こういうケースは考えたくはなかったが。

「安心して下さい。もし万が一我々に危害が加わっても
最悪大神官様が表で待機してくれています。
貴方が悲しむことなんてありえないのですよ。」
『っまって、ほんと、まって、ねぇ、さわあ、やめて、おねが』
「理に足を入れるということは、即ちそう言う事なのですよ。」

諦めて下さい。そう言う彼がメルが伸ばした手をそっと握ってやる。

サワアは言っているのだ。

人間に等もう金輪際なることは二度となくなるのだと。

例え魂が消滅しても、輪廻等したところで人間の形を保てないと。
最底辺は天使の域。もう破壊神の様に人間から神に上がる等出来ない。
それに気付いたメルが、必死に今現在抵抗しているのだ。

だとしても最終的にはコルンと契りを交わすのは決まりきったものである。

「安心なさい。ある程度の人間染みた所は残して差し上げます。
ただほんの少し核の部分を見せてもらうだけになるだけで。」
『っやだ!!!!だって、そんな、そんなことしたら』
「どうなるのです?何か、見られちゃいやなことなどあるのですか?」

私はどんな姿でも、貴方を受け止められるというのに。

そう言うサワアに、メルは顔を赤らめる。

「だ、そうですますわよ?メル様。」
『っ、たえ、られないよ。こんな』

サワアが言っているのは、
魂から持っている状態をこの子を引き出すということ。

メルは幼い頃に突き飛ばされたことがトラウマになっており、
そのおかげで自分の自我と外に出す性格を
綺麗にきっぱりと分け切っている状態。

多重人格とまではいかないが、
空想上の友達寄りの、自分と言ったところか。

狂いそうになることは全部自分が請け負い、
核には触れない様にさせて生きている。

それを架施自体変えてしまったが故に、
今は核にも感情が届くようになっている。

要は視認出来る範囲に切り替えただけで、
ちゃんとした影響が行き届くわけではないのだ。

彼がすることは、影響が及ぶどころか、
全てを知る行為そのもの。

自分のいきていた時間ひっくるめて
受け止めると言う意味で間違っていないのだ。

そんなの暴走しない訳がない。

だから快楽に紛れ込ませて、その核を引っ張り出し、
ソレにしみこませようとしているのだろう。
そんなの駄目に決まっている。この子は私の子だ。

誰にも触れさせない。触れては貴方達が狂って死んでしまう。
ただでさえ、私ですら、涙が止まらなくなるというのに。

純粋無垢は罪そのものだということを、彼らが知る訳もない。


「耐えれます。耐える為に、此処までしてきたのです。」
『っ絶対、耐えれない。』
「どうして言い切れるのです。それは貴方がそうなりたくないから?」

我々の位置が完成だと言い聞かせて何がしたいのです。
そう言うサワアに、メルは動き距離を取ろうとする。

サワアは私を、自分を殺すわけではないのだ。
今のこうして話している自分を殺すわけでも痛めつける訳でもない。

ただ次の理に必要であるコルンの魂を繋げる為に、気を与えさえ
その気を束ねてメルの魂に繋げて互いを知り、刻み込ませるだけのこと。
要は母体の緒の役割をサワアが作ってくれるだけというもの。

だが、それの面倒なことを、メルは察知していた。

『私の感情を全てコルンが知るってことでしょ?』
「そうですよ。何でしたら私もですが。」
『もうお前は別にどうだっていいわ。』
「エフェメラル様????」
『もうゴキブリ並みにしぶといから叩き落しても意味ないので無理だとして』
「さらっと貶してますよね?そんなこと言ってたら本当に酷くしますよ???」

貴方の心臓を握っているも等しいのですからね?
そう言うサワアにメルはガン無視して話を続ける。

『だとしてもコルンは耐えれない。
私に似ているなら尚の事正気で居られない
可能性が非常に高い。危険極まりない行為である。』
「ならコルンさん以外に適任を探して下さい。
それとも貴方の愛犬を犠牲にさせるつもりで?」
『ぐ』
「まぁ貴方の候補的には其処ら辺かと思いましてね。
先に言っておきますが、彼の付き人は
次の時間で貴方だと確定しています。」
『・・・え?』
「正確には廻廊時に刻み込ませたというところでしょうか。
まぁ彼も承諾していたので、
いずれ彼とも話をする時がくるでしょう。」

いやまて、色々待って。

「ですがコルンさんは貴方とて今回は初めてです。
コレを逃せば一体何時巡り合うかわかりません。
よって先に緒を繋げておかないといけないのですよ。
わかったらさっさと力を抜いて股を開いて下さい。」
「お兄様!?!?!?」

とんでもない言葉を聞いて流石にコルンが声を上げた。
はしたないとかよくメルを注意して言っている
彼の言葉ではないのだが。

「なんです?この子がグダグダするのではっきり仰っただけですよ。」
「だとしてもそのようなことを言わないで頂けると嬉しいのですが…」
「おや、ならこの状態を永遠と眺めてたいと言うのですか?
それはそれはすいませんでした。兄としてまだまだ未熟ですね。」
「違います!!!!違いますよ!??!?サワアお兄様?!?!?!」

そんなことを言っている間に、とサワアが手に力を入れる。

「…ふぅ、大分浸透しましたね。分かりますよね?メル。」
『……やぁ!!』
「はぁ……本当に頑固ですね。誰に似たんです?
もう印も殆ど刻まれていますよ。」
『えっ!??!!?げ!!!!うそマジじゃん!!!
なんで!?!?待っていつやってたの!!』
「貴方が気付かない様に動かしたのでそりゃあそうでしょう。」

貴方がこの場所を作る様に、ね。

そう言う彼に、イラっと来る。本当にこいつ…!!!!

「っくく、私に勝とうものなんぞ百億年早いというもの。」
『同い年の癖に…!ふざけっ、あっ!』
「ご自分の立場をわきまえて下さい。
そんなことしてもこうしたら何も言えない癖に。」
『ふっ♡ああ♡ああ♡らめ♡やめ♡みちゃ♡みりゃあやあぁ♡♡』

刷り込まされている気に拒絶をしては消えて無くなっても
更に続けて気を与え続けられている。

コルンが嫌いとかそう言うのではなくてだな、
この感情が一度彼等に知られると言うのが嫌でたまらないのだ。
サラッと言っていただけだが、私の落ちた先なんて彼らは綺麗に知っていない。

あの酷い時間から、彼女が癒えることなど出来ていないのだ。
ずっとそのままに放置していたというのもある。

いざという時の為に。華樹神として、穏やかになった時の対策として。
彼女を引きずり出して、自分をめぐらせるようにしているのに。
それすらも浄化させたら、本当に自分一人で何も出来なくなってしまう。

縋り付く対象が変わるのが、酷く怖い。
助けて。お願い、誰か誰でも良い助けて欲しい。

自分以外に縋りたくない。その人に負荷がかかることなんてしたくない。
そうしてその人が居なくなった時、私は生きていけなくなってしまうから。

人間は孤独。一人も助けてくれるものなど人っ子一人いやしない。
それは人間だけではない、神々とて同じこと。いやそれ以上に酷いはず。
ならば計算してどんな状態でも立ち向かえるように罠を作り続けて損などない。



なのに、こいっつは、ほんとうに!!!もう!!!!!!


「貴方が抗うからですよ。
ほら、コルンさんの気が勿体ないでしょうが。」
『っふ♡ああ♡らめ♡そこやぁあ♡ああ♡』
「華樹の樹を育てないのは人間で居たいから。
天使と人間の狭間ならば、悪魔でも天使でも人間でもない。
何処にも位置しない自分ならば誰にも迷惑が掛からない。」

だからこの場をずっとずっと、
生き続けようと刷り込ませたってそうはいきません。

我々の願いと貴方の願いは方角は同じでも、
見ている場所が全く違うということを、
私は分かっているんですよ?エフェメラル。

緑色の目が、ちらりと青色に光るのを
サワアは彼女の気を察知して目を細めて威嚇する。
練り込んで変えようとしても、無駄というのに。

「貴方が心配することなどない。
安心して我々にその身を委ねて下さい。」
『ふあ♡ああ♡やあ♡ああ♡れっらい♡やあ♡』
「寧ろ何故其処迄して抗うのです?
貴方にとってメリットしかないというのに。」

天使らと一緒に生きていられるし、何も考えなくて良い。
確かに下界に降りれないのはきついかもしれないが、
そんなこと、いずれ気にならなくもなる程に長くいるというもの。

貴方が望む場所は、此処で間違っていないのです。
そう言う彼に、メルはやだやだと首を横に振って否定する。

後ろなんて嫌なのだ。隣がいい。隣で、笑って居させて欲しい。

なのに、求める場所は、そんなこと許されないと分かっていた。
嗚呼胸が痛い、痛くて痛くて、たまらない。ボロボロと泣きだすメルに
すいませんとサワアは謝りはするが、その手を止めることはない。

嗚呼、今更分かった。遅い遅すぎる。人間で居たいその理由。
人は助け合い生きていく。隣で手を取って前を進んで生きる者達。
それは互いの事を認め合って、知っていく過程も含めて生きる者。

でも神様は違う、上下関係が酷く、隣なんて存在は存在しない。
人間の様にたわいもない戯れなどさせやしない。例え許されても、この箱庭の中だけ。
外に出れば、その関係はまやかしの様に消えて無くなってしまう。

それを彼は、彼等は分かっていないのだ。

守られるだけじゃ嫌だ。隣が良い。その隣で、生きたいのに。
生きれない、もう、二度と。その陽だまりが脳裏をちらついた。

嬉しそうに笑って、黒髪の彼に微笑んでいる自分。
また、もう一度、出会えたらとその手を取って頬に触れて泣いている自分。
手を伸ばしても、その時間になんて戻れない。

嗚呼何処で道を踏み外してしまったのだろうか?

この道から戻ることなんて、出来るのだろうか?

開かれる、不味い。胸の奥が、膣の最奥が繋がってしまう。

「…コルンさん。手を。」
「すみません、エフェメラル様。」

いいよ、もう、いい。そんな悲しそうな顔をしないで?
動いていた身体がいつの間にか止まっていて、
サワアの場所をコルンが交代する。

背中を押し上げてくれて、手を繋いで、その口を開く。
気が巡り続ける。上の口から、下の口まで。
胸に華が咲き誇り続けて、熱を帯びていくのが分かる。

膣の部分が熱くて熱くて今すぐにでも離れてしまいたくなるのを抑えるしかない。
子宮に届いているその棒が、違和感を感じ取って膣が引くついて止まらない。

気に触れ続けて頭がくらくらしてきた。音が鳴る。キラキラと、音がする。
嗚呼駄目だ、ほんと、こいつら。後で覚えておけよほんと。

そう思って意識を手放した。