刀剣ショートストーリー

×××翡翠の約束 4

「へし切ぃ」
「長谷部と呼べ」
「へし切ー」
「長谷部だっ!」

「日本号しゃんと、長谷部しゃんは、
 いーっつも同じやり取りして、
 飽きたりせんのかねぇ?」
今日は博多藤四郎と畑当番をしていた。
冒頭の日本号と長谷部を見かけたのは、あとは収穫した野菜を厨に届けるくらいの仕事量の頃。
「どうして長谷部さんは、
 へし切と呼ばれるのが嫌なんですか?」
「ああ!無名しゃんは、
 少し前に顕現したんやったとね。
 馴染むとが早うて忘れとった」
「粟田口くん達がいつも気にして
 色々教えてくれたからですよ」
「いつも末っ子扱いしゃれとーけん、
 他の世話をするんは新鮮で、
 みんな楽しんでいただけばい」
「それが有り難かったというやつです」

へへへと歯を見せて笑った後、博多は「長谷部しゃんの事やったね」と話を戻した。

本文
2023/09/11BACK)
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