ごちゃ倉庫
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◎柔道
(柔道)
はぁはぁという荒い息。鋭い瞳…ー。
おさえこまれる体。
もう動けない。
捉えられた。
手足もなにもかも。
着崩れした胴着さえ、どこか自分が敗者として物語っているように見える。
「っく…」
「ほら、参ったって言えよ」
耳元で低い声で楽しそうに囁くあいつ。
そう、これはただの試合だ。
ただ、「参った」その一言さえ言えば俺は楽になれる。
この状態から。
この感情から。
だけど
「嫌だ…俺…はっ…、」
ちっぽけなプライドが邪魔をする。
何とか奴の下から逃げだそうと。
どんなに動き回ったって技はしっかり入っているから動ける筈ないのに。
「しぶといね。このままだったらきっと変に思われるよ?
ほら、あそこの女子。
さっきから俺達をじっと見つめて笑っているけど。
なにを考えているんだろう…な?」
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