わんにゃん2

わんにゃん!2

こんにちは、ボク、猫のるぅなの!

聞いて聞いて、ボクね、人間になったの!凄いでしょ!


どうしてなれたかって?
えへへ…、
あのね、ボク達のご近所にね、『西の魔女』っていうスッゴイ魔女様がいるの!

魔女様は優しくてね、ボクが人間になりたいって言ったら、人間になれるようにしてくれたの。いいでしょ!

魔女様は面白い事大好きな優しい人だから、もちろん見返りとかないんだよ。
魔女様に気に入られた動物じゃないと、魔法かけて貰えないんだけどね。


あ…でもね、やっぱり見返りもなく完璧な魔法をかけるのは難しいみたいで…

今も、姿形は人間なんだけど、灰色の猫耳としっぽがついているの!

ボクはロシアンブルーの猫だから、そこは変わらないみたいだね。

でも姿形は人間だから…
いいよね?

この姿を維持していられるのも、3時間が限界みたい。

短いよね…。

ボクが人間になりたかった訳。

それはね…

あいすくりーむを食べる事なのっ!


ボク、あいすくりーむが大好きなの。

昔、ご主人が冗談でくれたんだけど…ボクはその味にメロメロで…。

また食べたくなって、魔女様に頼み込んだのっ

でも…

「にやぁぁぁぁ、あいす、あいすないよぉ…」

ご主人の『たんす』をひっくり返しても、『ふとん』をめくっても『れいぞうこ』を開けてもお目当てのあいすがないっ…


ご主人、あいす、どこに…

あいすどこに隠したのーっ


「よぉ…猫」
「にゃ…に…?」

ラオウの…声…?
いや、でも…なんか可笑しいような……。

違和感が…。

「おい、猫…」
「にゃ…、にゃぁ?」

声の方を振り返って…目が点になる。
だって…だってそこには犬のラオウはいないんだもの。

小麦色した髪の毛に、頭に犬耳をつけた人間がいるんだもの!


「にゃ…にゃん…で…」
「あぁ?俺様が人間になっちゃ悪いのか?」
「悪く…ない…けど…」

ラオウの人間姿…。
ボクとは全然違う。

ボクは小さいんだけど、ラオウはずいぶん大きくてガッチリしている。
ご主人より大きいんじゃないかな…。

鋭い目に、薄い唇。
無造作に纏められた髪に、胸元まで開いたシャツ。

な、なんかボクと全然違うのっ!
魔女様どういう事っ

それに…

「あいすくりーむっ」
「あっ?」
「あいすくりーむなのっ」

ラオウの右手にはあいすくりーむがあったの!
コーン付きのあいすくりーむがっ!


「ど、どうやってアイス…」
「あぁ?あぁ、ご主人のお金をくすねて…」
「ど、泥棒なのっ…」

犬の癖になんていうっ…
番犬の名がなくの!

それでも犬なの…。

ボクもアイス盗もうとしたけど…


「あぁ?いいんだよ、少しくらいは…。なんたって俺はご主人達のキューピッドだしな」
「うぐぐ…」

そういわれると…何も言えないの。

ご主人、ラオウには何度お礼を言ってもいいたりないっていつも言ってるし……。


「食いたいか?」
「くれるの?」
「んー」

言いながら、ラオウはアイスをペロリ、と舐める。うぐぐ。

見せびらかして食べるなんて…っ

「にゃぅっ」
「なっ…」


怒りとともにラオウに激突する。

猫パーンチ!なの。

アイスはラオウの顔や服にベットリ。ああ、勿体ないの!


「あー、どうすんだ…「動くななのっ」…よ」

ペロペロと、ラオウの顔についているアイスを舐める。

甘くて美味しいの…。
勿体ないの、勿体ない…

ほっぺにも…口…にも…


「猫」
「にゃに…?」
「猫、」
「んっ…」

ラオウに唇を舐められる。
軽く吸われ、あまがみされ。

喉の奥がひくりと、小さくなる。


「ふぅ…ん…っ…」

声と共に、口が開く。その瞬間、狙っていたように、ラオウの舌が口内に入ってきた。

ラオウの舌、甘いの…。
あいすの味がするの。


気が付けばボクは貪るように、ラオウの舌に自分のソレを絡めていたの。

あいすの味を味わうように。


(柔らかい…)

これって…ちゅう、だよね?

ご主人とも猫の時にちゅうした事あったけど…、なんだか…ラオウとのちゅうはご主人とした時と違うの……。

顔が赤くなって…、凄くドキドキするの…。

マタタビ貰った時みたいに…ヘロヘロになるの…


なんだろ…これ…

熱くて甘くて気持ち良くて、ドキドキする…



「ふぁ…」

ようやく、唇が離れた。

なんか頭がぼんやりする。

ラオウはいつもの得意な笑みを浮かべている。
ボクは…多分、ふにゃっとした顔になっているだろう。
全然、身体に力が入らない…

「いやらしい顔…」

そう言ってボクの唇を指で拭うラオウ。
指先が唇をゆっくり這う。


「ん…」

ボクは熱い息を零しながら…

せめてもの反抗に、ラオウの指先をあまがみした…。


「上等じゃん…」

言葉と共にシャツへと手が伸びる。

胸元についた飾りを、つぃ…っと引っかいては爪を立てる。

もぞもぞと動かしながら、片手はボクのはいているズボンに手をかける。


それから…


えっと…あの…

ボクが今日言えるのはここまでなの。

ごめんなさい、なの…。

また次の時にお話するの

百万回の愛してるを君に