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いつか、必ず夜は明ける。
いつか、必ず雨はあがる。

どんなに長い雨でさえ、必ずいつかはやんで、雲間から日が現れる。
どんなに暗闇が深くても、どんなにどしゃぶりの雨でさえ、いつか必ず終わりが来る。


延々に続く長い長い時間も、長く感じるだけで、永遠の時などなんてない。
同じように見える風景も、感情も、少しずつ少しずつ変わっていく。

少しずつ
少しずつ
変化していく。



いつまでも、同じ瞬間もない。


冬から春へ変わるように。
雪山が溶けて、真水になり、小川を流れるようになるように。
寒くて凍えてしまいそうな冬の期間が長くても。

雪解けは、いつか必ずやってくる。
誰のもとにも。
春は、遠い未来で、静かにやってくるのを待っている。


ずっと、ずっと、待っている。
 








  
百万回の愛してるを君に