葛涼


「ねえ、重い」
「あー?デブって言いてえのか」
「成人男性に寄りかかられたら基本誰だって重いよ」

そこにいい背もたれがあったら誰だって体重かけるだろうが。おかしいか?背もたれ呼ばわりするなって身体揺らされた衝撃でミスって角に追いやってたリンゴがナシになって全てを狂わされた。カス!おい損害賠償だろこれ!お前これスイカワンチャンあったのに!

「むしろやりづらい体制になってない?」
「いや、やりづらいだろそりゃ」
「なんなの?ほんとに」

ほら〜お前が話しかけてくるからイチゴが飛んでったじゃないですか〜キモ〜って振り返ったら眉間にめちゃくちゃ深い皺寄ってて思わず笑った。今更部屋でガンガンスイカゲームのBGM流されて俺もやりたいかもと思ったけど終わったわ、もうやらねーわ多分。ソファにSwitch投げたら怒られた。いやてか顔近。ちけえよ。

「おい、近い」
「そっちがもたれかかるのやめたらいい話だと思うんだけど……あ、なに?甘えた?キスすんの?かかってきなよ」
「は??するわけねーーーだろバカですか?」
「重い重い重い」

ちょっと顔近づけた俺がバカだった。いやバカなのこいつか?俺じゃないな。俺が何?キス?接吻?したいから顔近づけたとでも?

「待ってるんだけど、かかってきなよ」
「は?俺は逃げも隠れもしてませんけどォ」
「まあねできないって言うんならねいいよ近、近い!」
「あーあー何?お前がそんなに言うならまあしゃーなしか、貸しな?これ」
「いい、やっぱいい、もう一杯一杯だから」
「遠慮すんなって貸しだからこれ」

ああ!とか何とか声あげてソファに横になられた。何こいつ、よわ!俺の勝ちな。