「なっ、なんでゾロがいんの!?」
「おい…クソコック……」
「ああん!!?」
「そこをどけ……!」
なにやら額に青筋を立てて怒っている様子のゾロに、ナマエもサンジも混乱した。
そして、いつまでもナマエの上にいるサンジに、ゾロはしびれを切らせたのか、サンジの肩をつかむと、ベッドから引きずり降ろした。
「い、ってーなァ!いきなり入ってきて何すんだマリモ!」
「さっさとどかねえテメーが悪い!」
「なんなんだよ!あのレディーとよろしくしてたんだろ!?なんで急に帰ってきた!」
「あ?テメーには関係ねえだろ」
サンジも徐々に額に青筋を立てはじめる様子を見て、ナマエはおどおどしながら、どうすればいいかわからなくなる。
しかし、二人の喧嘩はどんどんとエスカレートしていく。これでは皆が起きてしまう。ナマエがそう思い、止めに入ろうとしたとき、サンジがゾロの胸ぐらをつかんだ。
「関係ないだと?大ありじゃねーか!むしろ、てめえの方が関係ねえだろうが!邪魔すんじゃねえ!…出てけ!」
「ああん?関係ねぇーだと?あンだよ、いいか!ナマエに触んじゃねえ!」
「急に来て何なんだよてめえは!?意味分かんねーだろ、テメェはさっきのレディとよろしくやってた、俺はナマエちゃんとだ…。わかるか?日本語。なのに邪魔されたんだよ!」
「うるっせえ!てめえ、ナマエに何したんだ、ああん!?」
「てめえとあのレディがしてたのと同じことだろーが!バカマリモ!」
「なっ…………!!?」
ゾロがサンジの言った言葉に、顔を真っ赤にして押し黙る。
「……ざけんな、……」
「ああ?」
「ふざけんじゃねークソコック!!」
「もうやめて!!」
ナマエの叫び声に、二人はピタッと止まる。
そして、ナマエの方を向くとナマエが涙目になっていて、ふたりが思わずギョッとする。
「ナマエちゃん!泣かないで…ごめんな……喧嘩、嫌いだもんな…?」
「ったく……いちいち泣くんじゃねーよ…俺も悪かった…。」
「ぅ…ごめん…なさ…い……大きな声…出して……でもっ、」
ぽろぽろと涙を流すナマエに、なぜかゾロが先に抱きしめる。その素早い動作にサンジが驚いて口をあんぐりとさせた。
「ナマエ…悪かった……」
「ゾロ……」
「お前に……伝えなきゃならねえことがある…」
「……ん?」
「ずっと、ずっと…思ってたけどよ…伝えられなかった……」
「私も!私も言わなきゃいけないことがあるの……」
そんな二人の姿をみて、サンジはやれやれと溜め息をひとつ吐くと、一歩下がってタバコを取り出し火をつけた。
ゾロはナマエを抱きしめる腕に力を込めて、ぽつりぽつりと言葉を零す。
「俺はずっと後悔してた…他の女を抱くたび、いつも後悔してた……」
「……」
「俺は、ナマエ、おまえが好きだ……」
「……ゾロ」
「でも、この仲間って枠がなくなるのも怖かった……だから言い出せなかった」
「そんなっ、ゾロ……そんなの!」
「あ?……」
「なんで……言ってくれなかったの…私がどんな思いだったか…」
「……悪かった。」
「辛かったよ……女の人とゾロがどこかに消えちゃうの見るのも、キスする姿をみるのも…すごく…ゾロが好きだったから…」
「ナマエ……」
「ゾロ…まって……私、……サンジくんを傷つけた」
「あ?……いーだろ別に。いまそーいうシーンじゃねえ」
「なに、シーンって!バカなの!?大事なことだからねっ!!」
そう言うと、ゾロから身体を離し、タバコを吸っていたサンジの方を向く。
「本当にごめんなさい…私、最低だ…サンジくんの優しさに付け込んで……サンジくんを傷つけてたよね……」
「まあ、今もね。」
「へ?」
「目の前で繰り広げられてて、どーすればいいか考えあぐねてたとこさ」
「ごめん、ほんっとごめん!」
両手を合わせて姿勢を低くしながら謝るナマエに、サンジはへらっと笑って見せる。
「ナマエちゃん?違うよ……。」
「え……」
「俺は確かに傷ついたけど。それは自分で決めたことなんだ」
「……サンジくん…」
「ナマエちゃんがマリモのことを好きなのを知ってて、それでもいいって…それでも…ナマエちゃんの初めてが俺のものになれば、もしかするとって思った…だから、俺もごめん。」
「サンジくんは謝る必要ないよ!全部私が悪いの……だから、正直に言うね。」
「?」
「サンジくん、今日は慰めてくれてありがとう。サンジくんと触れ合って、」
そう言い掛けたとき、ゾロがナマエの腕をぐいっと引き、ベッドへと放り投げた。
「痛ったーーー!!!なにすんのゾロ!!」
「うるせえ!触れ合ってとか、なんでンなことわざわざ言うんだよ!!」
「いまいいとこだった!サンジくんに感謝を述べる大事なシーン!!」
ベッドから立ち上がったナマエが、ゾロに指を差しながら噛み付く勢いで怒声を浴びせる。
「サンジくんの優しさが本当に身に染みた!それに自分の気持ちも身に染みた!傷つけたこと、ごめんなさい!利用しようとしたことごめんなさい!って!!言うとこだったのに!」
「だあああー!!聞きたくねえーんだよっ!なんだその歯の浮くような台詞は!」
「私は!!サンジくんが私に触れているのに、ゾロのことを思って感じてた!!ごめんなさいって!!」
「なっ………」
泣きながら怒って謝る勢いのまま、ゾロへの気持ちもついでに言うナマエに、ゾロはまた顔を真っ赤にして押し黙る。
サンジは目の前の状況に情けなく笑うと、ナマエの頭をポンポンと撫でた。
「いいんだナマエちゃん、泣かないで。」
「……サンジくん……」
「きっと俺の行動が、ナマエちゃんをもっと傷つけたんだ…ごめんな。もう、謝らなくていいんだ…俺は、君が幸せで笑ってくれることが一番うれしいんだから」
「サンジくん……本当に、…お人よしすぎ」
泣きながら笑うナマエを見て、サンジは二ッと白い歯を見せて笑う。そして、ゾロを見やり、途端に真剣な顔をしてつぶやいた。
「ナマエちゃんを泣かせたら……今度こそ、俺がもらうからな」
「わーってるよ、もう泣かせねえ」
「……さっ、とっとと二人はナマエちゃんの部屋にでも行きな!俺はここで一人優雅に寝るから」
ナマエがこくりとうなずいた。
「よしよし…いい子だ。さぁ行って、洋服を忘れないようにね」
そう言うと、散らばっているナマエの服をまとめてナマエに渡したサンジは、ふたりを部屋から追い出す。
ゾロとナマエはバタンと閉め出されて、サンジの部屋の扉の前で顔を見合わせ静かに笑い合った。
そのまま二人はナマエの部屋へと行った。
部屋につくと、ゾロはナマエをお姫様抱っこするように抱きかかえベッドへと向かう。
静かにベッドにナマエを下ろすと、その上へと跨った。
「もうちょっと来るの遅かったら、サンジくんに私の初めて持っていかれるところだったね」
「あん?初めて?」
「私、処女だから。」
「!!?クソコックの野郎……初めて男に触られたのがアイツかよっ!」
ゾロが後頭部を乱暴にガシガシと掻いた。
「他の知らない
「ナマエ……おまえ、そーゆう可愛い言葉どこで覚えてくんだよ」
ナマエの言葉にゾロは堪えられなさそうな切ない顔をする。そして、ゆっくりとキスをしながらナマエの身体をなぞる。ゾロの手が身体をなぞるたび、ナマエが敏感に反応を示す。
「っん…はっ……あぁ…んぁ……やぁ」
「ナマエの身体熱くなってるぞ……てめーの身体は全てが性感帯か?」
「ゾロが変に触るん、……からぁ」
「そうか……こっちもすごいことになってるもんなあ?」
そう言うとゾロは、ナマエの下腹部をなめ始めた。
ナマエはまた初めての感覚に声が漏れないように口を押えながら反応する。恥ずかしくて涙が出てくる。
「ん…んぁ……はぁん、ゾ……んん」
「んちゅっ……ナマエのここは甘いな…なんでだよ…」
「き、きかないでぇ……」
真っ赤に染めた頬で涙目のナマエに言われ、ゾロの中の何かがはじけた。
「ナマエ…もう我慢できねえ……挿入るぞ」
「ん…ゾロ……いいよ」
「っ……あぁ…きっ……つ、」
「んっ…ふぅ…ぁん」
ゾロのモノが少しずつゆっくりと中に挿っていく。サンジのときよりもすんなりと中に何かが入ってくるのを感じたとき、意識が朦朧とする中で、ナマエはゾロを受け入れているのだと自覚する。
「んぁ!あんっ!!」
「ナマエ……痛くねえか?」
「少し…でも、いいよ…動いて、ほしい…ゾロの、欲し、……い」
涙目で求めてくるナマエの顔に、ゾロのそれが大きくなるナマエも感じた。
「ひゃぁ!んなにゾロいま……ゾロの大きくんぁ!」
「あぁ…お前のその顔…やべーな…動くぞ」
「ぁ…っん……はぁ…いっ」
「痛ぇか?」
「ん…ちがっなんか…ジンジンするけど…気持ちい…」
「ナマエ…想像してたより…ずっと綺麗で…ずっと温ったけえ」
「私の中……気持ちい?」
「すっげ、やべーよ…やべーくらいに気持ちいいぜ」
そういうとゾロは、さっきより大きな動きでゆっくりとナマエの中に入ったり出たりを繰り返す。ナマエは、自分の中にゾロのモノが入るたびにびくっと反応を出す。
「んぁ!あ…ん……ゾ…んぁ…大丈夫…もっと…来て?」
「ナマエ……ん…ナマエっ」
「あっはぁ…んぁ!あっやぁ、きもち……いいよぉ」
「すっげ、……いいな、それ」
「へっ?あっんぁ!んぁっいんっいい……ゾロ!!」
ナマエは自らゾロにキスを求め、手を伸ばすその仕草にゾロは腰の動きが激しくなった。
「ひゃぁああ!んぁ!まっ、だっめっん」
「ナマエ…ナマエ…やべえ…もっとナマエの中にはいりてえ…」
「へ?あぁ!」
ゾロはそういうと、さっきまでと体勢を変え、今度は後ろからナマエのことを突き始める。
「やぁ…んっんぁっやっ奥っにんぁ!当たってっ!」
「やっべ…これっこんなの初めてだ…やべえ」
「んぁ!ゾロっイっちゃう、ゾロお、ん!!」
「ナマエ…イっていいぞ…ほらっここか?」
「んぁ!イクっだめっそこはっイっちゃっぅん」
ナマエは、ビクンビクンと跳ね上がる。
そして、まだ間もないのにゾロは大きく腰を振り始める。
「きゃぅ!あっだめっいま、イったばっ、か!」
「ナマエ、ナマエ。好きだっ、くっ……」
「あぁああ―――!!」
ゾロはナマエの中に欲望をブチまけた。
ナマエは体の中に流れ込むゾロの熱いものを感じた。そして、果てた後も何度も身体を重ねた。
事後、二人は抱き合って息を切らしながらベッドに横たわっていた。
「ゾロ…私……初めてだったんだけど…」
「悪いと思ってる……けどお前の可愛さになんか収まりがつかなくってよ……」
「ナニソレヘンタイ」
「悪かったって…でも、どうだったんだよ、初めては」
「ん……気持ちよかった……よ?」
「てめえ、エロすぎんだよ…まあ、これからもずっと俺としかしねえからいいか」
「ん」
「俺もお前以外とはもうしねえ……愛してる」
「うん、私も愛してるよ。」
二人はどちらからともなくキスを交わすと、額をつけたまま静かに笑い合った。
「ねぇゾロ…今思ったんだけどさ…」
「あ?」
「ゴム…つけてないよね…」
「あー、えっとー……そのー」
「ないよね?」
「ハイ……。」
「妊娠したら責任とってよね…」
「バーカ、妊娠しなくても責任とるぜ。そんときゃお前は俺の嫁になれ」
「ふふっ、プロポーズ早すぎ!」
ようやくあなたに触れられたよ。
いつも仲間を守るその腕が私を包んで、
抱き寄せられた。嬉しかった。
指先も、唇も、
もう全部、わたしだけのもの――。
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