魂という瓶

ぽち/セレスティア

年齢:推定20歳以上
身長:170cm
体重:66kg
スリーサイズ:B90/W58/H85
搭乗機:デュラクシール(サブパイロット扱い)
ICV:桜あ咲の千こ依

第三次地上人召喚計画の候補生の1人、だったが召喚された時点で過度の対人恐怖症とパニック障害、社交不安障害など数々の精神的疾患を抱えていた為、早々に候補からは外された。その後、地上へ帰還させるか審議されたものの、「こんな状態になるような環境にいた」と推測され、その環境に帰すことは残酷ではないかという判断によりそのままラ・ギアスに留まることに。当初は自分よりも年下であるマサキにも怯え、同性のテュッティ達にも急に近づかれると悲鳴をあげる有様だった。
そんな精神状態にも関わらず、ある晩にフェイルロードの寝室に入り込んだところを取り押さえられてしまう。理由を問われれば「雌犬」である自分は「その場で一番高位の相手に奉仕する」のが仕事であり、役目であるとたどたどしく語った。
……彼女は幼い頃、テロに巻き込まれその混乱に乗じて行われた児童誘拐の被害者だった。投薬や虐待によってそれまでの記憶を破壊された上、性的奉仕を行う奴隷として人生の半数を過ごしてきた。その境遇を聞いたフェイルは憐れみ、「何もしなくていいから傍にいなさい」と特例的に彼女を自身の侍従として傍に置くことに決めた。また、当初名乗っていたぽちという名前がマサキの指摘で「飼育動物につける名前」と知るとセレスティアという名前を与えている。
「(触れる場所を問わず)口付けした相手に自身の魔力とプラーナを分け与える」という能力を持っているが、この能力で相手に供給した場合、その出ていった分の魔力とプラーナは補填されないという欠点がある。そのため乱用すべきでは無いのだが、彼のそばにいるうちに彼の抱える問題を察したことで、彼が寝ている間に定期的に手の甲へ口付けることで魔力とプラーナを少しずつ分け与えていた……が、彼の状態はもう風前の灯と言ったところで焼け石に水であった。
彼がラ・ギアス統一の為シュテドニアに宣戦布告した際は彼と共にデュラクシールに乗っており、彼へ魔力とプラーナを供給し続けた。
最期は「わたしの魂という瓶に溜め続けた水を……殿下に全て差し上げます。」の言葉と共に、生命維持に必要な分までも彼へ捧げたことで先に事切れる。
ちなみにこの時以外は全て手の甲や髪の毛へのくちづけだけで、最期のくちづけでようやく唇へ触れている(自分のような者が殿下の唇に触れては穢れてしまうと考えていたため)。
ぽちの頃はその名前で呼ぶのは躊躇われたためかチィなどと呼ばれていた、フェイルからセレスティアの名前を賜ってからはセレスやティアと呼ばれている……本名はセナ・カラウメ(唐梅聖奈)だが記憶破壊により本人も覚えていないため呼ばれることは無い。
フェイルの元に置かれるようになってからは次第に落ち着き始め、完治とまではいかないもののマサキたちとゆっくりではあるが会話ができるまでに回復していた。素は内向的だが穏やかで心優しい女性、理由は不明だが人相占いが行え、それでマサキに「女難の相あり」と告げていたとかいないとか。
当初は召喚された際に着ていた簡素なノースリーブの白ワンピースだったが、侍従になってからは白いエプロンに濃緑のロングメイド服を着用している。