丈i瑠夢主

紫桃 静音(しとう しずね)

「夢」のモヂカラを宿す、紫桃家の娘。
また、数十年に一人の「夢見の司*1」である。
紫桃家は、家が傾いていたため「夢見の司を、志葉家当主の許嫁として志葉家に入れる(*2)」のを条件に、志葉家が紫桃家を再興させることになった。
基本、誰にでも「様」付け。丈瑠は「殿」か「丈様」。
常に丈瑠には「私以上に想う人があれば、その人とどうぞお暮らし下さい」と言っているものの、彼女は心から彼を慕っている。



*1…夢見の司
夢のモヂカラを宿す、夢を渡り、未来を垣間見る力を持つもの。数十年に一度だけ生まれるとか。
ある程度の歳になると、日の大半を眠ったまま過ごすようになる。
静音が丈瑠に、自分以外の誰かと一緒になってもいいと言うのは、この眠ったままになれば彼に思うようなことをしてあげられないという思いからくるもの。





*2はネタバレなので、最終話まで見てから読んで下さい








実際の当主は薫であるため、許嫁というのは偽りであり、彼女は紫桃家再興と引き換えに志葉家に差し出された「対価」。
丈瑠が「仲間をだましている」という意識に苛まれているのを分かっていながら、何もしてやれない自分に絶望さえもしていた。
ちなみに、正式に丈瑠が跡取りとなった後、彼女も正式に丈瑠の許嫁となった。