「そうなんだ。ん?ならいつもこっちから帰ればいいのに」
早く帰れた方が徳じゃないかと問いかければ
それもあるけれどと少し間を置いて少し視線をそらした彼が小さくつぶやいた。
「ここはほら、お店とか近くにないだろう?
いつも帰りに時々母にお土産を買って病院に向かってたからさ」
それに高校から病院まで近いルートがいつも使っていて今は工事中のルートだと説明した。
良い子だ。早く帰ったほうが徳だとか引きこもり根性丸出しの私が恥ずかしくなり
また赤くなって小さく縮こまるしか出来なかった。隣には聖人。さながら私は堕落人。
「後は……紅葉には話してもいいか」
「なにを?」
話を聞いても引かないかと問われたので、どんな暴露だろうかと気になり
おっおうとうなずけば、いつも使っていたルートに花屋があったらしい。
「そこで武器になりそうな花を見たりするのも趣味でさ」
「……ん、待って!!――蔵馬も花を武器にできるの!?」
興奮して声を荒げれば、彼はキョトンとした顔でうなずいた。
「わわっ…私も花っていうか…草とかでも武器にしたりできるよ!!」
興奮した私の雰囲気が少し伝染したのか、蔵馬も少しだけ息を弾ませ本当かと
主に薔薇を鞭のようにして武器にしていると説明した。
「バラの鞭!!それは痛そう!!チョイスがいいよ!!」
私達だけしか知らない話がどんどん盛り上がっていく。
どの草や花はいいとかヒートアップしていくにつれて
帰り道に小さな公園があったのでそちらによって少しだけ披露しあうことになった。
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彷徨いアリス