植物園は、ほんのりデート気分?
「そういえば飛影って…時々いないよね」
台風の日やひどい風雨の時は割とツリーハウスで大人しくしているが
それ以外はまるで猫のように自由気ままな少年に疑問をぶつけた。
彼は何をしているかまでは言うつもりはないようだが
基本的に寝る時だけくると一言答えた。
まぁ、私としても彼が人間界で何をしようが自由だと思うし
悪いことはしていないみたいなので徘徊を特に咎めることはしない。
ただ一つ困るのが、食事をどうするかだ。
現在、親に内緒で飼っているペットのように
何かと放っておけずに、なるべく三食用意はするようにしている。
しかし、数日いない時は放置されていて腐っていたりするので
そろそろ食料供給をどうするか話がしたいと思っていた。
「ご飯だけど…これからは1人で用意してもらえる?」
少年は少し驚いたあと、小さくうなずいた。
「用意させて悪かった」
もちろん飛影だって最初は食事まで世話になるつもりはと反抗していたが
まともに動ける状態ではなかったため、無理矢理用意して今までなし崩しで続いている。
「いや、いいよ。どうせ家の残り物とか缶詰やレトルトで作った
簡単なものばかりだったし…むしろ栄養とか全然考えてなかったから
育ちざかりの飛影にはなんだか申し訳ないかな」
育ちざかりという言葉に、飛影は少し吹き出した。
おかしいことを言ったかなと顔を赤くすれば
彼にお前より年上だと笑われた。
113(189)
→|
back
彷徨いアリス