「ハハッ。そう言っていられるのもこのアイスを食べ終わるまでだよ」

疲れた顔で精一杯笑えば不気味な顔だなと引いていた。
もはや笑顔を作る元気もないということか。

「でも、霊界にくるだけならコエンマ様の部下一人つければいいのに」

なんでわざわざ霊界探偵に頼る?

もしかするとただあいてる人手が私たちだけだったという落ちもあるかもだけど
考えすぎだろうかと悩んでいれば、隣から少年の悲鳴があがった。

チラッと見れば、すっかりアイスを食べ終わった少女が
少年に甲高い声で叫びながら駄々をこねているところだった。

「ねぇ〜つかれた〜、おんぶ〜」

「俺、こんだけ荷物もってんのに無理だろ!!」

可哀そうに、先ほど私が持たされていた荷物を今度は幽助に持たせようと
押し付けていた。両手で持つのがやっとの家へのお土産。

「おんぶ〜、つかれた〜!!アンタの方が見晴らしよさそうだもん〜」
足をジタバタさせながらずっと叫んでいる。

悪かったなチビでと青筋を立てながら、無理やり笑顔で近づけば
顔がこわーいと悪態をつかれた。思わず舌打ちがもれる。

「レティシア様……ほら、行きたがってたサン〇オランド行きましょう」

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彷徨いアリス