「アンタたち、楽しかったから名前くらい覚えておいてあげるわ!!
いい?もしまた人間界にくることになったらアンタたちが護衛するのよ!!」
「はっはい」
もう来ないでほしいと願いつつ、でも楽しそうだった少女のことを思い返せば
いやですとは言えずにうなずいた。
心のどこかでどうせもうないだろうと思っていたこともあるが。
「もうくるなよー!!」
幽助は馬鹿正直に答えている。小さく失礼でしょと小突いた。
「それじゃあ……また」
最後に少しだけ見せた悲しそうな顔は、人間界そんなに名残おしいのかなと
こっちまでセンチメンタルな気分になったが、彼女が去ってから数日間で
慌ただしい日常に戻った私たちは彼女のことをすっかり忘れていた。
そう、霊界からパーティーの案内状が届くまでは。
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彷徨いアリス