招待客でも、13歳以上はパートナーを伴わないといけないらしく
幽助にぼたん、私には大人の姿になったコエンマが同伴することになった。
私はコエンマがどこからか用意したAラインの乳白色のドレスを身に着ける。
隣の幽助も用意されたタキシードを窮屈そうに着こんでいた。
髪をおろしているせいでいつもより幼く見える横顔にクスリと笑う。
「似合わねぇって言いてぇんだろ?」
「意外と似合ってるよ。可愛い」
「それ褒めてんのか?」
「褒めてる、褒めてる」
コエンマの手にひかれて会場入りすると、まばゆい光に一瞬間がくらんだ。
すぐに眼がなれて、あたりを見回すとまぶしいと思っていたのは
シャンデリアの光だけでなく、会場内の人々のきらびやかな服装だった。
特に女性たちのつけたドレスのなんと豪華絢爛なことか。
大ぶりの宝石の一つ一つが光を反射してきらめきを放っている。
「霊界ってこんなに贅沢なの?」
問いかけるようにコエンマをみやれば、少し眉をよせて苦々しそうな顔をしていた。
それ以上何も言えなくなり、繋がれた手を小さく握り返すのが精一杯だった。
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彷徨いアリス