「あ、この人達よ!!」
いつかのレティシアお嬢様がこれまた年に似合わぬ豪華な装いで近づいてくる。
後ろから青髪の青年が近づいてくる。
「本日はパーティーにお越しくださり感謝致します」
礼儀正しい青年に頭をふる。
「いえいえ、こちらこそご招待感謝致します」
隣の幽助は早く帰りたそうな顔をしていたが
空気をよんで悪態をつかずに、小さく頭まで下げた。
その様子にホッとする。後は、このパーティーをつつがなく終え
帰宅すれば私たちの任務は完了だ。
「妹の護衛をしていただき、お会いして礼をしたかったんです」
本当にあの傍若無人な妹の兄かと疑いたくなるほど礼儀正しい青年と
その美しい顔立ちに照れながら謙遜して顔を横にふる。
「いえいえ!!私たちも楽しい時をすごさせて頂きました」
「…そうですか。それはよかっ……ん?
――貴方は霊界の長である閻魔大王のご子息…コエンマ様ではありませんか?」
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彷徨いアリス