異例の婚約発表
「はぁあああ?紅葉が婚約だと!?」
紅葉の失踪事件から4日目の朝、問題のパーティー会場を主催していた
大貴族から届いた封書をあけたコエンマは悲鳴をあげた。
美しい字が先日のパーティー会場にて、婚約発表を行いますとつづっていた。
「そんなっ……なんでこんなことに!?」
コエンマの後ろから手紙を覗き込んだぼたんも悲鳴をあげる。
「しかもっそれ今日ですよ!?どうしてっ…」
コエンマは眉をよせた後、握りしめた右こぶしを机にたたきつけた。
「クソっ……やられた!!」
「こっ…コエンマ様!?それって……」
「最初から仕組まれていたんだ」
苦々しく呟いたコエンマは、しばらく手紙を睨みつけていたが
フッと息をつくと、怒りに震える声を抑えたまま
人間界の少年を呼ぶようにぼたんに言いつけた。
133(189)
→|
back
彷徨いアリス