コンコンとノックの音に我に返り、とっさにベッドの下に隠れた。
声がしたのち、数人の女性が部屋に入ってくる。
「ドレスのデザインはもうロメオ様に選んで頂いてます。
紅葉様はそちらにお立ち下さい。さっそく採寸しましょう」
ベッドの下から少女の足が動くのが見えた。
そしてすぐに床に落ちるワンピースと。
やばい……。チラッと見えた白い下着に視線を外しながら顔に熱がこもる。
これでも経験豊富で通ってきたんだけどなと内心苦笑する。
耳も塞ぐべきかと思ったものの、何か異変を感じれば
すぐに動けるようにしなければならないジレンマで揺れる。
その間も柔らかい肌が、大きいなど色々聴こえてきて
俺は何を動揺しているんだと心の中で一喝した。
しばらく会話や服の着せ替えの衣擦れの音が聴こえたが
相当急ぎなのか採寸を終えるとすぐ出て行ってしまった。
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彷徨いアリス