「ところで幽助はどこまで話を聞いてる?」

時間がないからと闇の三大秘宝が盗まれたとしか聞いておらず
ぼたんからは詳しいことは全部幽助に話したからさっそく街に出ろと急かされて今にいたる。

めちゃくちゃ大事なことなのにいいのかなと思いつつも
とりあえず情報がないと何も始まらないし……これから仲間としてやっていくなら
情報の共有きょうゆうもうまく出来ないとね。

「なんかすっげー大事な物みてーでよ。えっと1つが人間を魔物に変える力がある降魔こうまの剣。
2つ目が満月の日に魔力を放つっていう暗黒鏡あんこくきょう

昼の街を歩きながら他の人が聞けばゲームの話でもしているんじゃないかと思われそうなくらい
突拍子とっぴょうしもない話だが、私からすれば今までの霊界探偵の奇妙な事件を思い起こしてもありえるなと頷く。

「1つ目の降魔の剣は何となく分かったけど、2つ目の暗黒鏡がよく分からないね」
「確かに俺もコエンマの話てきとーに聞いてたけど、ツッコめばよかったぜ」

「確かに、満月の日に魔力を放つってまだよく分からないからねぇ」
まぁ、調査をしていけばのちのち分かっていくかもと続きを促した。

「えっと最後の3つ目が餓鬼玉がきだまってやつだったと思う」
「餓鬼玉……?」
「確か人間の…特に子どもの魂を好んで吸い取るっていう気味がわりぃ話だったぜ」

吐きそうなジェスチャーもつけて、うなる少年に真横で聞いていた少女もうげっと顔をしかめた。

「子どもの?それは確かに気味が悪い」

14(189)
back
彷徨いアリス