「今のは?」
「うん。――何か起きたよ今」
何かってと続けさせようとする幽助の言葉を遮り、あそこからと人だかりになっていた場所を指さした。
二人で近づいてみると、子どもが急に倒れたと周りが騒いでいる。
「この子……あっ」
口から白い魂のようなものが抜けるのを二人で確認した。
私は小さな悲鳴をあげ、いつもの医療霊術で何か出来ないかと焦っていると
横に居た補佐対象の幽助が待ってましたと言わんばかりに抜けた魂を追いかけ出す。
「ちょっ…幽助!?ああっShit!(クソッ)……ごめんねBoy(少年)」
お姉さん何も出来なくてと涙目でハンカチを噛みしめながら後にする。
確かに魂のほうも追いかけないといけないので仕方が無いけどさぁ。
ってか、早い!!幽助早いって……タバコ吸ってるくせに息切れしないって
どんだけ運動神経いいんだ、あと足の長さよこせと内心毒づきながら
日頃の運動不足がたたった身体で追いかけると、ようやく追いついたと思えば
急に立ち止まった幽助の背中にダイナミックアタックを決める。
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彷徨いアリス