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爆発後炎上した車内から這うように抜け出したコエンマの目に
爆風の煙から飛び出した少女の姿がうつった。
「よかった、紅葉は無事じゃな」
幸いにも全員が軽傷ですんだことにホッとしたものの
すぐに爆発の真相が分からずにあたりを警戒しながら少女の手をつかむ。
「いつの間に爆薬が……いや、今はそんなこと言ってる場合じゃない!!
――紅葉、早く逃げるぞ!!」
「……でき、ない」
「なっ」
何故だと問う前に、バチっと霊力に押されて後ずさる。
「ふえ…のね……」
「紅葉?」
「よん…でる、いか……なきゃ」
少女の様子からただ事じゃないことがうかがえる。
言ってはならんと拘束するように両腕をつかんだが
すぐに大きな霊力に押されて、吹き飛ばされた。
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彷徨いアリス