すると少年も男の頭にツノを見つけて驚いた顔をする。お互いに見えてるよねと確認しあうと
あの人が魂を盗んだ犯人かと考え込む私をよそに、少年がポケットからモノクル(片眼鏡)のようなものを取り出しのぞき込んだ。

あ、霊界アイテムだと瞬時に気付いたものの借りパクしていたものがあったのでだまっておく。

「やっぱりあいつだ。ポケットに餓鬼玉があるぜ」
小声で耳打ちする少年にマジかとさっそく奪われた一つ目のありかに心おどるも
あの男性のがたいのよさから戦闘はけられないなと苦い気持ちになる。
目線の先の男は退屈そうに大きな欠伸あくびをすると、裏道の方に入っていった。

「あっ……追いかけなきゃ」

逃してはいけないと追いかけようとするも、私達はふと誰かに呼び止められた。

「兄ちゃん金貸してくれよ」

「えぇっなになにこの人達!?」

「今はそれどころじゃねぇんだよ」

さいわいにも幽助の姿しか目に入っていないのか、あっというまに強面の人達に囲まれていく。
確かにそれどころじゃないのに!?ああ、私だけでも追いかけた方がいいかな……とハラハラしていると
あっという間に幽助がパンチで囲んでいた人達を倒してしまった。

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彷徨いアリス