「へぇ〜。不良だとは思ってたけどこんなに喧嘩強かったんだねぇ」
感心し何なら小さく拍手すら送る私に少年は恥ずかしそうに咳をし男を追うぜと行ってしまった。
「あっ、待って一人じゃ危ないって〜」
確かに人間相手にアレだけ喧嘩の腕がたつなら自信があるのも分かる。
でも幽助は知らないだろうけど、人間以外だとそうはいかないんだってと
忠告したいような、久しぶりの戦闘に泣き言を言いたいような気乗りしない気持ちで追いかけた。
こんなことなら、武器とか装備整えてくれば良かったなと脳内でエルシャダ○のそんな装備で大丈夫か?が
煽るようにループするのを振り払うように頭をふる。
ふと視線をあげれば、奥の方で誰か人影がちらちら動くのが見えた。
誰か揉めてる……。幽助に続いてついていった先では森が広がっていたが視線の先の開けた場所で
どうやら3人ほどだろうかと思われる人影が揉めていた。
二人でそっと近づけば、Bingo!(あたり)
アレが宝を盗んだ例の盗賊とやらだとお互い目配せで察する。
「よし、じゃあタイミングをみはから「ちょっと待てぇ〜!!」…え?」
隣に居た幽助の大声に安定のビビりを見せながら、私を置き去りに前に出ていく彼にキョトンとする。
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彷徨いアリス