「さぁ、苦しんで死ね」

私の前で倒れ込んでいた幽助の身体が浮いて痛みの中息をのむ。
片手だけで持ち上げた鬼男が両手で首を絞めにかかっていた。

やばい、このままだと幽助が殺されちゃう!?
慌てて地面に生えていた草をつかんで、霊力をこめながら手の平にのせた私は
唇の前で手の平をかまえて、綿毛を飛ばすように息をはいた。

すぐさま雑草はとがった太いはりのようになり男に飛んでいく。

「なっなんだ!?」

しかしとっさのチョイスが悪かったのか生えていた雑草の質が悪かったせいで
少年の首にかけた両手のうち片方を離したのがやっとの攻撃にしかならなかった。

「くそっ俺の手が……」
片手は硬化こうかした草が深くさり血が垂れている。
しかし男の手は片手でも十分にめ殺せそうな大きさがある。

両手が外れてくれればどうにか目くらましでもして距離を取れたが
指先一つで首の骨なんか軽く折れそうな中で、下手に動くこともできない。
不良ぽい少年の攻撃ではなく私みたいなガキから攻撃されて血を流したことに激怒して動くなよとくぎをさす。

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彷徨いアリス