『警戒しなくてもいいよ。俺は戦う気も逃げる気もない』
脳内に入ってきたテレパシーに素でえっと呆けた声が出たので
それを横目でチラッと見た蔵馬は少しだけ表情を崩してクスッと笑い、続けた。
『頼みがあるんだ』
「…頼み?」
探るように聞き返した幽助に背を向けたままで悲しげに瞳を伏せた。
「3日だけ待ってくれ、3日たったら間違いなく暗黒鏡は返す」
それだけ告げると雑踏の中に消えていった。
………
……
その夜、アプリの無料通話をしながらどうするか相談する私達。
あの後ぼたんと解散し、私は幽助に少し心霊医術で手当をしてから別れて互いの家に向かった。
そしてあの時の蔵馬の話をどうするか相談するために今にいたる。
「私は罠だと思うけど…だって話ができすぎてるよ」
『え?』
「だって3日後って何があるのか調べたらちょうど満月の日だったんだよ?」
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彷徨いアリス