あの静かな、けれど何か奥に決意を秘めたような瞳を思い出しゾクッとする。
なぜだろう。どうしてあの瞳は私の心を揺さぶるんだろう。
幽助のエネルギーに溢れた瞳の輝きとは違う。

彼の翡翠ひすいの瞳はまるで何かを悟って、諦めようとして……でも諦めることが出来ない熱を感じる。
私の心になんと言って良いか分からない火を灯してき付けるよう。

深追いしてはダメだと頭では分かっている。
だからこそ、深く息をすってその火を消そうと一気に息をはいた。

「蔵馬と彼の持つ暗黒鏡あんこくきょう、私達はどちらも警戒しつつ様子を見てみるしかないね」

派手に何かアクションを起こせる立場ではない。
つねに相手が何かを起こしてからでしか今の私達霊界探偵のレベルでは動けない。

だからこそ、翌日彼に指定された場所へと不安を抱えながらも
幽助と集まることしかできなかった。

………
……

「ぼたんさんはコエンマ様に暗黒鏡のことを聞いてくるらしいから
私達は蔵馬の指定した場所に向かおうか」

指定した場所に幽助と向かえば、そこは病院だった。

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彷徨いアリス