そりゃまぁ世間では霊波動の玄海として知られているからなぁ。
霊能力者のような数珠をつけた人から、道場破りのような険しい男まで様々集まっている。
「幻海おばあちゃ…いえ、幻海師範お久しぶりです」
「あんたはっ…ふっ。――ずいぶん丸くなったじゃあないか。
さては修行さぼったね?」
うっ……流石おばあちゃん。手厳しい〜。
「えっえへへ〜。あ、ところで手伝いはどうすればいいですか?」
「なんだいその口の利き方は。他人行儀で気味が悪いわ。
おばあちゃん呼びは辞めておくれ、あと敬語はナシだよ」
コエンマやぼたんと同じように、昔のままのため口ではもう許されないかと思い
あえて敬語を使うようにしていたが、それが幻海からみれば
少し胡散臭いように見えるのかも知れない。
それともおばあちゃんにとっては私がいくら背伸びしたところで
まだ5才の頃と変わらないと思っていたりして。
唇からため息のような笑みがもれる。この人はほんと、何もかわってないなぁ。
大げさに肩をすくめて、私はおっけーとだけ呟いて眉をさげた。
………
……
「は〜い。順番ずつ並んでくださいね」
規則正しく並んでいく参加者の列を見ながら幻海から渡された箱を
どうぞとかかげて、中から紙をとらせていく。
どうやらくじ引きで決めるらしい。
最初はこんなものでいいのかと思ったが、まぁ運も実力のうちだしなと納得した。
それに霊能力者をかかげてここまで来た人達なら箱の中身もあててみろってね。
面では営業スマイルを作りつつも、内心半分がインチキ霊能力者だろうなと呆れていると
幽助がやってきた。隣の人は知り合いだろうか?
年は幽助とさほど変わらなさそう。男子制服をきているし。
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彷徨いアリス