翌日、私達は朝一番に集められると玄海の案内で
屋敷内の石段を登っていった。

カツカツと石段を登る間も緊張しているのか
誰も口を開こうとしないので若干気まずいなと思いつつも
石段の先にある道場へと入るように営業スマイルで案内した。
その案内に細くするように幻海が叫ぶ。

「第四次審査からは実践じゃ。残りが1人になるまで戦ってもらう!!」

皆が入るのを確認して、幻海の指示通りに扉を閉める。
扉から差し込む陽光のみで照らされていた室内が一気に暗闇になる。
私は先に内容を聞いていたので驚きはしなかったが
幽助と桑原は悲鳴にも近い驚きの声をあげていた。

「これじゃあ何も見えねぇじゃねぇかよ!?」

「相手が見えねぇのに…どうやって戦うんだよおい!!」

確かに真っ暗だ。しかしよく感知能力を研ぎ澄ませば
身体が発している微量の霊気を感じ取ることできる。
そのおかげでボワッとした光の人影が私には見えるし
人により色や身体から発する強さが違うので幽助と桑原にすぐ気付いて近づいた。

「すぐ灯りをつけるから待っていて」
小声で囁くと私が近くにいたことに気付いていなかったらしく
ビックリした声で驚かれたので、悪いことしたかなと少し反省した。

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彷徨いアリス