「ここはこの山で最も霊的に強い場所じゃ。
お前達の霊力を生かして戦うところに一番ふさわしいところじゃ」
「なるほど、確かにな。――ぐんぐん力がみなぎってくる感じがするぜ」
怪しげに笑う風丸の言葉に、確かに危険な場所だからか
強制的に霊気が研ぎ澄まされるような感覚に襲われる。
しかし幽助はさっきの霊丸で使い果たした様子。
幻海師範もこんな間髪入れて戦わせなくていいのに
………もしかして自分で考案しておいてトーナメント制めんどくさくなってきた?
こんな破天荒なおばあちゃんに付き合わされる人達も可哀想。
私が出場しなくて心底よかったよ。
試合が始まる。予想していた通り、ボロボロかつ霊力を使い果たした幽助に
容赦なく風丸の猛攻撃が続いていた。
なんとか今は耐えて立ち続けているけれど
大きな一撃をくらったらもう立ち上がれないだろう。
汗が額を伝う。いつでも治療できるように神経を研ぎ澄ました。
幽助のパンチを寸前でかわした風丸はなんと懐から手裏剣を取り出した。
素早く放った手裏剣がどこまでも幽助をおってくる。
幽助の霊気をおっていると風丸は説明した。
しかし咄嗟の幽助の機転で手裏剣の攻撃を木を囮にして防いだ。
なんていう戦闘センスと感心するも、無常にもよけたはずの手裏剣が爆発し
少年の身体が宙をまう。
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彷徨いアリス