「っ幽助!!」

いくら身体がタフでもこんなに攻撃を受け続けたら身体の中はボロボロになっちゃう。
幻海をみやるも、全然試合を終了させる気配がないので奥歯を噛みしめた。

「その手裏剣には衝撃に反応する火薬が含まれているのだ」

つまり、今みたいにすんぜんでよけて木に手裏剣をぶつけてもダメってこと!?
幽助にはもう策が残っていない。どうするんだろう。

祈るように見つめていると、急に風丸が次の手裏剣を放った段階で
幽助がこっちにむかって走ってきた。
隣でぎょっとする桑原とぽかんとする私にすれ違いざま任せたぜと一言呟くと
風丸に向かって走り出す少年。なんだったんだと呆気にとられたが
幻海の道連れにする気かもしれんという言葉にドキッとする。
私達は慌てて幽助を制止しようとするが、全然聞く様子はない。

突如、霊気砲を打とうとする風丸の視界から幽助が消えた。
全員が突然消えた少年に息をのむ。
幽助にむかって飛んでいた手裏剣が標的をなくし
そのまま風丸につっこんでいく。慌てて風丸が霊気砲を放ったが
その刺激により、手裏剣に仕込まれていた火薬が大爆発をおこして彼を宙へ飛ばした。

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彷徨いアリス