「準決勝は少林しょうりんと桑原じゃ!!」

幻海の声と同時に試合は始まった。

小柄でまだ少年のような風貌の少林と体格の大きい桑原。
まるで大人と子供のようだ。それに、失礼だが相手の少林も
そこまで強そうな感じがしない。

相手には悪いけど、桑原が圧勝しそうだと考えていると
ぼたんと幽助がヒソヒソ話しているのが気になり
こっそり気配を殺して近づいて耳を澄ました。

「残ったあの少林が、恐ろしい妖怪乱童らんどうだっていうの?」

「あんなひ弱そうなやつが?信じられないぜ」

らんどう?どういうこと?
相手は少林で……ん?そのらんどうって言う人を
もしかして対戦者の中から2人は捜している?

「ねぇ、そのらんどうって誰?」

2人を見上げてこっそり聞いてたことに申し訳なく
無邪気にたずねると、2人はおおげさに驚いた様子で飛び退いた。

「いっ…いつからそこに!?」

「紅葉ちゃん…聞いてたのかい!?」

ぼたんの言葉にニッコリと子供らしい笑みを作りうなずいた。
2人は面倒くさそうな、戸惑うような表情でオロオロしている。

「ここまで隠したんだから、今更バレてもOKデショ?」

ね?と念を押すように微笑むと2人は腹をくくったのか
それとも私には隠し通せないと思ったのか語り出した。

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彷徨いアリス