「幽助ぇー!!‼」

力の限り叫んでも、当然ながら反応はない。
もっもう、飛び込むしかない!!
そう思って大きく息をすい、気休めだが
鎧のように全身を霊気で覆ったその瞬間。

私の身体を何かが捕まえた。
それは瞬く間に私の身体に巻き付き、食い込んだかと思えば
すぐにグンッと後方に引き寄せられる。

声にならない悲鳴をあげて、引き寄せた何かにそのまま地面に転がされた。

「いったぁ……おばあちゃん!?」

身体を札が貼られた特殊な麻縄が巻き付いて拘束している。
腕も足も動かすことが出来ないほど巻き取られており
しかも幻海がそれを施したのだから笑えない。
普段ならこんな拘束くらい、霊気をつかったバカ力でほどけるのに
どうやらこの札が霊気を吸い上げるのか一向に霊力が練れない。

「なっなんで…ねぇ!!」
すがるように、泣き出しそうな瞳で地面に転がりながら見上げた。
どうして?幽助がどうなってもいいの?
言葉に出さずとも、そんな感情が瞳から伝わったのか
幻海は静かに視線をそらして、すまないと小さく呟いた。

それにカチンときた私は滅多に怒らないが今日ばかりは怒号をあげる。

「すまないと思うならッ…助けてよ‼
――早くしないと…幽助が死んじゃう!!」

お願い……。かすれた声で懇願した。言いたい事はいっぱいあるのに
気持ちが追い付かない。涙があふれてくる。

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彷徨いアリス