やったとぼたんと歓声をあげたのもつかの間
沼から鋭い光が走ったかと思うと、沼の水ごと大量に蒸発していく。
沼の後はぽっかりと空いたクレーターのようになっていた。
そして、蒸発しきって蒸気が漂う沼地後からゆっくりと乱童が立ち上がる。
「今のはかなり効いたぞ…」
怒りを孕んだ声が穴の方から聞こえたかと思うと
すぐに飛び上がり、幽助に向かった。
鋭いパンチ、そして蹴りが幽助にお見舞いする。
幽助はもうよける体力すら残されていなかった。
幻海のいうように土壇場で霊力を高めて撃った霊丸。
アレでもう起き上がるのさえやっとだろう。
しかし、それは相手も同じようだった。
攻撃は繰り出すも、どれも決定打にはかけている。
明らかに先ほどより威力が落ちているのは一目瞭然だ。
だからこそ、乱童も確実に勝つために先手をうつ。
「貴様もあの仲間と同じように身体を縮めて葬ってやろう!!」
誰もが桑原のことを思い出す。縛られたままでやめろと叫んだが
呪文を唱えだした乱童を誰も止められない。
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彷徨いアリス