「そうだった。変な宗教だったんだっけ。
教祖が死んだ人間を生き返らせるとか……」

しかもその体のパーツに使うのは生贄となった子供や若者なんだろ?
狂ってる、ここの教祖も……それを幸福と信じて疑わない信者たちも。

「こんな宗教おかしいって思わないのかな?」

しぼりだすように問いかければ、神田も疲れたようにため息をついた。

「どうだろうな?――ここの街は全体的に貧しすぎる。
恐らく信者のほとんどがろくな教育すら受けてねぇだろう」

だから多くが病気、災害などの超自然的な現象にたいして
立ち向かうすべを持たないとつづけた。

その中で何かにすがりたくなるのは人間の性らしい。

「俺らだってこんな武器にすがり付いて
AKUMAと戦ってんだぜ?」

世の中には奇妙な話をまともに信じて
命をかけれるバカが大勢いるんだよと皮肉めいて言われ
何も言い返せずにシーツを頭までかぶった。

部屋を出る前に、青年が明日復活した男を見に行くぞと釘を刺した。
もうこれ以上こんな不気味な宗教と関わりたくないと思いつつも
やっぱそうなるよなぁと逃げられない恐怖感に支配されながら目を閉じた。
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彷徨いアリス