「いや、あの…今日は話を聞きに来ただけで
まだ入るとかそんな……」
「おほほ、皆さんそういいながらも入って行かれるのですよ♪」
「ええ、特にアナタは合格ね!!」
やばい、話が通じないうえに勝手に進んでいく。
合格ってなんすかという前に出されたお茶を飲むように言われ
緊張から一気飲みする。
どこから来たのかとかアジア人なのか聞かれているとめまいがしてきた。
アレと思った時には、体が倒れこむのを感じる。
「はぁ……やっと効いたわ」
頭上から声が聞こえてきて動かない体で焦る。
「ほんと、いつもはすぐ効くのになぜかしら?」
「人種が違うと効きづらいんじゃない?」
「あれ?でもこの前のアジア人の男にはすぐ効いたらしいわよ」
「ああ、あの人ガリガリだったからじゃないの」
クスクス笑う声に、体を起こして下さいと頼もうとして辞めた。
意識はまだある、というか意識はハッキリしてる。
ただ体が動かないし口も動かない。なんだこれ金縛りか。
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彷徨いアリス