!!

「さぁ、儀式の用意を!!」

教祖の男が高らかに宣言すると、部屋にいた信者の女達が一斉に歓声をあげ
慌ただしく散っていった。

儀式?この流れで儀式って言われると
結構やばいんじゃないかと動かない身体で
意識だけはまともなのでダラダラ冷や汗をかく。

「この子寝汗が凄いわね。あ、そこのお前
儀式の前に着替えさせるから、この子を例の部屋に運んでおいて」

司祭の近くにいた恐らく若い信者を仕切っているのであろう女が
神経質そうな甲高い声で、近くに居た信者に命じた。

「っ…はい。かしこまりました」

司祭のでっぷりした腕から細く筋肉質な男の腕に移されてさらに焦る。
どこに連れて行かれるんだと薄目で警戒していると
あっという間に部屋の外まで連れ出された。

その瞬間、もうこの動かない身体ではどうしようも出来ないと詰む。
あー終わったわ、ちくしょう。神田あいつ最後まで助けに来なかったなと
お門違いだとは分かりつつも、ちゃっかり怒りもぶつけてみる。
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彷徨いアリス