「どこかの新人みてーな言い方だな……」
そう私に振り向きざまにボソッと吐き捨てると神田と入れ変わりで白髪の少年が私に駆け寄ってきた。
「大丈夫ですか!?
怪我してません?」
そう年の割には紳士的な少年は、いつの間にか逃げる時に木の枝か何かで切ったらしいウサちゃんスリッパを
履いている足にハンカチで応急処置をしてくれた。
「ありがとうだけど……どうしたの?――君の方がダメージでかそうだけど………」
へ……と可愛らしく目を丸くする少年に、同情を込めて髪の毛を指さした。
「髪の毛真っ白になる程……追い詰められてんの人生?」
KY?いやいや…空気読みまくりでマジ
勘弁の略だろそれ。
私の発言にフリーズする少年をよそに、私はハッとさっきのショッキングな映像を思い出して叫んだ。
「そそそっ…そういえばね!!さっき、悪魔とか言う生き物もといワンちゃんが私を追いかけてきたんだよ。
それをさー、そこの黒髪美人(神田)が真っ二つにチュドーンッて!!バビューンッて切っちゃったわけよ!!
どうしよう。私、犬とは言え殺人……じゃない一方的な人間のワンちゃん殺害の現場見ちゃったよ!!!!」
もう一生消えないトラウマを抱えていくのね。――よくある過去もちヒロインの気分。
誰か…イケメン&美少女限定で私を
慰めてくれェエエエエ!!!!
半分以上意味不明なワードを繰り出す私に少年は苦戦しながらも
話をまとめてくれた。
「つまり…あなたはAKUMAに追いかけられている時に神田に助けてもらって
それで、AKUMAを倒す(←あえて殺すと言わない所が紳士だよね!(by梓談))
神田に対して、もう少し倒す以外のすべはないのか?と迫ったわけですね……?」
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彷徨いアリス