ハロー、ハワユ

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目を覚ますと、まだ二人は綺麗な顔で寝ていた。少し悪戯(いたずら)心がわいてくるも、油性マジックを持ってなかったので、チッと舌打ちしながら部屋を出て外の空気をすいに行こうとした。

命拾いしたな。――しかし、いつかこの悪戯を実行しよう読者さま。
そう心に誓(ちか)いながら歩いていると、朝もやの中で誰かが立っている。

じぃっと思わず目を凝(こ)らしていると、あちらもこちらの視線に気づいたようで、よく分からないが近づいてきた。

何だか昨日の一件と同じようにメンドクサイ匂いがするのは気のせいかな。


「こんな所で何してんの……お嬢さん?」

艶(つや)めいた低音が耳に響く。ボサボサした髪をけだるそうにかき上げながら瓶底(びんぞこ)眼鏡をつけた男性がフレンドリーそうに尋(たず)ねてくる。

「朝のウォーキングデッド……ですかね〜♪」

「デッドって……それ死んでるじゃん♪」

クスクス笑う彼に私もつられて笑った。
この子ノリいいわ。ノリが分かる子大歓迎(だいかんげい)ですアタシ。


「ここらへんは意外と物騒(ぶっそう)らしいから、女の子一人だけで出歩いちゃいけないよ♪――って……あれ?でも、彼氏も一緒だった?」

茶化(ちゃか)すように指さされたのは、ローズクロスがバッチリ入ったぶかぶかなコート。そう、勝手にピーマン(神田)から拝借(はいしゃく)してきたのだ☆


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彷徨いアリス