私、ここ数日気丈に振る舞ってたし……マジで展開早すぎて
表面上では大西ライ○ンばりの心配ないさーを装ってたけど……。
「やっぱり、寂しいぜちくしょう」
弱音をこぼすと、どんどん弱気になってくる。
帰りたい、最初はそれだけだったのに……今はどうして私なんだよ?ちくしょうという
怒りも少しあった。これがトリップ夢のリアル版と仮定するとテンプレ通り神ってやつがいるかも知れない。
そいつがどんな期待か遊びか暇つぶしかは分からないけど、私みたいなプリティーガールを
いきなりバイオレンスな世界に送り込んだ罪はでかいよ?マジで。覚悟しとけよおら。
免許ないからチャリだけど、お前の後ろをずっと追い回して拉致ったるわ。
「帰る時か夢でも会えたら、一回3分の2殺しにして帰ろう絶対♪」
お母さん、お父さん。ここの世界にきて目標が出来ました。
夢で会えたら……の応用をこんな殺意満載で使えるのは私しかいないだろう。
脳内ボケ劇場でいつものようにボケたおかげか、少しだけ勇気がわいてきた。
すり傷をかばい、服についた砂を払いながらゆっくり立ち上がった。
「まだ願いが叶うと確定してないしね」
それに、少しだけ宿に残してきた二人に恩もあるし……そういうの出来れば清算して帰りたい。
しばらく私は、森をウロウロして今日の所は宿に戻ろうと決めた。
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彷徨いアリス