「でも確かにピーマンの言うとおりちょっとおかしいよね」
「え?ぴ、ピーマン?」
「あ、そっか。これ内心つけてた神田へのあだ名だったわ。
えっとね、名付けの意味としては世界中の子供達から嫌われて下さいという願いをこめてみました☆」
「なんですか、その悪意しかないネーミングセンス」
てへっと笑う私に呆れる少年。
ええ〜、これでもだいぶ手加減してるんだけどなぁ。
若い子は分からないだろうけど少し前なんか東京で悪魔命名騒動なんてあったし
近年の日本人のネーミングセンスの一部の突出した酷さを舐めたらあかんぜよ少年。(黄熊でプーとか)
「ま、まぁ話は戻すけど……そのおばあちゃんからはスケッチしに行った理由とか聞けたの?」
「それが、さりげなくその話を振ったのですがお年のせいかボケてらして
あまり会話がかみ合わない場面が多かったんですよね。
それでまともに聞き出せずに………」
「ああ……だから神田がぶち切れてなんか失言して平手くらったのか」
「まぁ、そんな感じですね」
それにしてもほぼ成人男性の顔面をあんな手形がつくぐらい平手うちする老人って
かなりアグレッシブだな。――老人ホームで番長してそう。
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彷徨いアリス