とりあえず、男二人は何か話し込み、やがて意を決して湖に向かうと宣言した。
ジョージさんだけでなく、私までそれはまずいのではと慌てて止めたが
彼らは任務として遣わされている以上は何かしらの成果がないと
このまま手ぶらで帰ることが出来ない、と疲れたような顔で説明した。

「やはり逃げ帰ってきたジョージさんを戻すのは難しいです。
僕たちは仮にもエクソシストですし……今回は近づけるだけ近づいてみて
危なそうなら一旦この宿に帰ってきます」

「え、エクソシストぉ?あ、あんたらが何者か知らねぇが
悪いことは言わねぇ。――あんな恐ろしい場所には近づくんじゃねぇ!!」

ジョージは何かを思い出したのか恐怖に歪んだ顔を浮かべたかと思うと、すぐ悔しげに顔を伏せた。

「お……俺が逃げ出せたのだってバリーが犠牲になったからだ。
俺はその間に逃げたんだ………おっ、俺は…バリーを見捨てて…」

「ジョージさん……」
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彷徨いアリス