『受け取って下さい。これがなくなれば、私だけでもアレを押さえられます』
わかっ…うわ!?ゴボゴボ、すごい勢いで何かに引き上げられる。
急に息苦しさが戻ってきた。――お腹をみると何かにがっちりホールドされている。
そのまま私はマグロみたいに引き上げられた。
「梓さん大丈夫ですか!?」
慌てているアレンの声が酸素が足りずボーッとした頭に聞こえてきた。
何度かまばたきをし、アレンを見やるとすっごい腕が伸びている。
しかも何か堅い…え、何これ……?
「うぎゃあああターミネータァアア!!」
暴れる私に呆れるアレン。
「落ち着いて下さい!!こっこれが僕のイノセンスなんです!!」
「めんどくせぇ」
「あっあら、そうなの?――ってかそこ!!舌打ち聞こえたぞボケ!!」
陸に上がったら勝負じゃ!!こちとらリクガメの異名を持つぜとエアーボクシングで威嚇していると
私を何か影が取り囲んだ。
「イノセンス、エクソシスト!!」
「ひゃひゃっ、殺セ!!」
げっ、いつぞやのゴールデンなんちゃら!?ちゃうわ、えっとあ……AKUMAだ!!
しかも私からまず仕留めようと向かってくる。
アレンは私を掴んだまま、慌てて水上から引き寄せようとしたが間に合うか分からない。
ミサイルのようなものが飛んできて、パニックになった私は思わず手の平の指輪に願っていた。
あいつらをどうにかする力と、ついでに家まで帰れるオズのルビーの靴を下さいと。
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彷徨いアリス