すぐに任務にいかせてくるタイプのブラック企業かと思ったが
意外と命に関わることなのととが落ちしたら大変だと説明されて
基礎体力作りとまずはイノセンスの適合力を20%くらいまであげてから
任務には行くという話になった。

リナリーも適合率にかなり心配していたが一旦私のイノセンスを
ヘブラスカが保管していると言うと少しだけホッとしたようだった。
どうやらイノセンスをもっている時に、適合率が大幅に下回ると咎落ちになるとのこと。

それを聞いた私は猛烈に震えたよね。
もし逃亡するならイノセンスをおいていくべきかとよぎったが
そもそもここを出てもいくあてもない。――ここにいれば
当面の生活の保障もしてくれるしね。

そりゃあ私なりに一応迷ったし、逃げられるなら逃げて持ち前のバイタリティーでどうにか
どこかで住み込みでも働いて暮らそうかなと思ったりもしたが
結局はどこに行っても意外と人気ひとけがあるし、さらにここの施設があまりにも複雑すぎる構造で
来て一ヶ月も経たない私からすれば迷宮に近かった。
なので結局逃げられねぇやとしぶしぶ大人しく数日前から修行を開始している。

リナリーもヒマな時は必ずこんなド素人の訓練に付き合ってくれた。
その度に改めて美少女は心も綺麗ということを痛感させられる。
特にイノセンスの適合率をあげるための訓練にはことさら真剣に。
咎落ちに関しては何度も釘を刺された。
その度に不安になるのでそんなに頻繁ひんぱんにエクソシストは
咎落ちするものなのかと問い詰めた所、少し気まずそうに視線を外しながら
これは極秘なんだけどねと過去のエクソシストを実験で強引に生み出そうとした話を聞いた。
その結果、多くの被験者が咎落ちとなったらしい。
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彷徨いアリス