勝手にハーフマラソンのプランで行こうとするなと言いたいが
酸素が脳に回らない。心臓が破裂して口から飛び出そうだし
走ろうともがいても足が動かない、あがらない。ドラゲない。
うわごとのようにムリとぼやきながら、とうとうその場に倒れ込んだ。
神田は薄ら汗をかいて、無駄に色気を出しながらのぞき込んでくる。
長い髪が額や首に張り付いてセクシーだなとぼんやり死にかけの目で見上げれば
流石にやりすぎたかと反省したように、強引に引っ張り起こした。
「10周にしとけばよかったか」
神田が自分に言い聞かせるように呟いた言葉に
思いっきり目を見開いて否定する。
「いやいやいや!!ほぼ10キロでしょ?
こちとらウィースポーツで翌日筋肉痛になるやつよ?
10周した日なんか回復に一週間かかるわ!!」
しかも私は今まで運動系の部活すらしたことがない。(万年 帰宅部)
学校の持久走でも何人か文化部の子に負けながら
どうにか4キロを完走できたレベルだ。
神田に負けないように思いっきり走ったため、脇腹も痛い。
あんまり飛ばすなと言われたが、まさか20周も走らせる気でいるとは思わなかった。
いつまでも後ろで走って煽ってくるのでこっちも負け時と走るのをやめられない。
その結果、5キロちょっとでギブアップした。
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彷徨いアリス