任務にむけて準備
結局その日は最後までラビに訓練を付き合ってもらった。
え?神田?――ぶち切れて戻ってこなかったわ。
ラビが間延びした声で神田の言うように、やりすぎはよくないけど
やはりイノセンスを扱うなら体力は必須と何度も釘をさされた。
特に寄生型は生まれてずっとイノセンスと距離が近いし
なんなら身体の一部ってこともあるから扱いやすいらしい。
でも装備型は例えば刀や弓だったらそのための訓練をつまないといけない。
もちろん、寄生型だとしても訓練はつむけど……でも装備型は
体力がつきて、武器を落としたり扱えなくなった時点で詰む。
それに敵は時には何十、何百にもおよぶこともある。
そんな相手に対して一人で戦わないといけないなら体力はあって損はない。
神田の無理矢理感と比較して、きちんと理屈を話して
納得させたうえで訓練をさせるラビは頭がいいんだなと感心した。
とりあえずラビも教団にいる時は身体がなまるといけないからと
なるべく私の訓練に付き合ってくれた。
毎日3キロ走って、筋トレして……化学班がイノセンスを武器に加工するまでは
とにかく基礎体力をつけるためだけの訓練を繰り返し行った。
忙しい仕事の合間をぬって加工してくれた武器が届いたのは
それから一ヶ月後だった。
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彷徨いアリス