「お前!!大丈夫か!?」

ふいに物陰(ものかげ)から黒髪長髪の女の人が出てきてびっくりした。


「うぉおぇっ!?誰ッすか!?つか、あいつ…あいつどうにかしてよォオオオ!!!!」

畜生。今更になって真の恐怖が込み上げてきたぜ。
ああ…パピー、マミー。そして愛犬のクロたん。

私も、あなた達の元へと向かいます。

意を決して瞳を閉じると、予想してた筈(はず)の化け物の爪(つめ)ではなく
ごつごつとした筋肉質な腕に抱きしめられていた。

「えっ…あれ…?死んだんじゃ……?」

瞼をゆっくりと開けると、綺麗なアジア系の顔立ちがドアップで映し出された。
思考回路が抱きしめられてると判断する前に私は叫んだ。


「うぎゃあああああ!!何してんすかあああ!!これは…突然の出来事から恋に発展する昼ドラマ的な展開なのか!?「黙(だま)ってろ!舌切るぞ!!」えっ…!?」

驚(おどろ)く間もなく、気がつけば空中を反転していた。
木々がざわざわと揺れる。木の葉が何千という数で空に舞った。
周りがやけにスローモーションに見えるよ。
まるでマトリッ○スにでも出てるみたい。

これでボロボロでタンクトップ来て、ピッチピチのホットパンツでも履(は)けばアメリカンなヒロインよね。(あ、でも……あんなに出るトコ出てない)


ストンッと華麗(かれい)に地面に着地すると私たちが立っていた場所はかなり大きなクレーターが出来ていた。
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彷徨いアリス