テオスディオの外に出るのは意外と簡単なことだった。
というか、町は強固な壁でおおわれているものの
それは昔の流刑地後の名残のようなもので
特に外出に不自由さは感じなかった。

神田の意見やファインダーの調査報告をもとに
街の中の奇妙な宗教よりもまずは
外に頻繁に出没するAKUMAの退治を先に行うべきだと判断し
街について早々だったが、すぐに街の周辺を馬車で移動する旅が始まった。

本当は馬でや徒歩での移動もアリだったが
街の周辺には民家も点在している。
万が一にも人が巻き込まれた時の避難も想定し
念のために馬車で移動していた。

しかし街へ入る時に使用した馬車は外から見えないような
箱型のアーチ状の屋根、装飾の施されたドアと優雅な装いだったのに……。

「今じゃ家畜の輸送だよコレ」

「文句言うな。これならすぐAKUMAの襲撃に気づけるだろう」
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彷徨いアリス